【林業初心者目線】林業界における『経験・勘・気合い』の3K

林業

林業界における『経験・勘・気合い』の3K

とてお
とてお

どーも、新米林業屋のとておです!

今回は【林業界における『経験・勘・気合い』の3K】について

YouTubeで動画を観ていたら、とても面白い発言をされている方がいらっしゃったので、その言葉を取り上げて、今回の記事を書いていきたいと思います。

まず、僕が観ていたのはこちらの動画です。

【密着】「船に乗れないとダメ。限界集落化した離島を国にする」データで社会をどう変える?子どものSOSを可視化?成田悠輔の革命運動|#アベプラ《アベマで放送中》

最近YouTubeを開くと、おすすめ動画が『成田悠輔』さんの動画でいっぱいになるくらい『成田博士』にハマっているのですが、この動画内に出てくる『埼玉 戸田市教育委員会 教育長 戸ヶ﨑勤』さんが、「教育業界の中では、『経験・勘・気合い』の3Kがまだまだ主流で、データ活用が上手く出来ていない」というお話をされていました。

この【経験・勘・気合いの3K】や、データの活用が上手く出来ていないという問題って、まさに林業界内でも蔓延している問題なのではないかと感じました。

仕事を誰かに教える、伝える、というのも『教育』に当たると思うので、経験や勘、ましてや気合いと根性論のみで教育をしている人が多いかもしれない林業界にも通じるものがあると思ったのです。#すべての人がそうというわけではもちろんありません

こんなにも情報がたくさんある世の中ですから、もう少し活用していただきたいなぁという思いを込めて書いていきます。

経験と勘は大事だとは思う、けど…。

林業というお仕事、作業では、【命の危険】が常についてきます。

ちょっとした気の緩み、少しのミスで大きな事故になる可能性があります。

いや、それどころか、どれだけ周囲に気を配っていたって大きな事故が発生するかもしれない危険なお仕事だと思っています。

安全第一、無事故最優先なのは言うまでもありませんが、正直、すべてが教科書通りにはいかないとも感じる時があります。#それでも安全第一が最重要事項!!

いかにデータを活用したところで、実際に現場で作業をしていると、経験や勘に頼らざるを得ない状況というのは出てくるでしょう。

で、おそらく、「データとか教科書通りにはいかないんだよ現場は!役に立たないんだよ!」っていう人の言葉が強すぎて、データ集めなどがないがしろにされてきたのではないでしょうか?#ものすごーく勝手な憶測だと理解して書いてます

大切なのは、実際に経験してきたことで得た知識や、それに基づく勘などと合わせてデータを活用することだと思います。

経験や勘も大事だし、データも大事。

どっちも大事で、どっちも上手に使えばより安全っていう考えにどうしてならないのかな?というのが、実際に林業の現場に立っていて感じる疑問です。

「自分の腕しか信用できない」的な考え方のベテランさんって少なくないんじゃないかなー?って林業初心者の僕からは見えてしまっているのが現実です。#僕の周りだけかもしれないですけど

そして、合わせて考えないといけないのは、「勘に頼っているから、その経験を他者に伝えられない」というケースです。

なんとなくの勘や、経験に基づいた勘で行動している人も、実は頭の中では「これがこうなるからきっとこうなるだろう」って色々な考えを持って動いているはずだと思っています。#そうであってくれ

完全にギャンブルで、木を切る方向を決めたり、実際に切ったりする人ってそんなに多くはないと思います。#いたらやばい

でも、当の本人が「勘でやっている」と“思い込んでいる”ため、「これがこうなるからきっとこうなる」って頭の中で理論立てていることに気付けていないのではないかと仮定しています。#経験による勘です

ベテランさんたちが経験してきたことも立派なデータなので、僕たち林業初心者たちは、身を守るために、利益を上げるために、少しでも多くのデータが欲しいわけです。

講習や研修で習うことも大事ですが、先ほども申しあげたとおり、「教科書通りにはいかない」ことも事実としてあります。

ですので、ベテランさんたちが実際に経験・体験したデータというのは、本当に勉強になるのです。

でも、それを上手く伝えることが出来ない、データとして残して、継承していく事が出来ないというのが現在の課題なのかなと思います。#このブログもひとつのデータとして活用していただけると嬉しいです

『とりあえずお金もらえてるからいいや』の思考

最近一緒にお仕事をさせていただいている大ベテランの作業員さんとお話をしていたとき、僕が「もっとデータを取って、データを共有していかないとダメだと思うんです」と言ったところ、

大ベテランさん
大ベテランさん

ここの組合は昔からデータなんて取ろうとしてないよ。

実際とておくんみたいにデータがどうのこうの言うてるヤツ周りにおらんやろ?

ま、ここの会社はそういうところなんよ。

と言われました。

その大ベテランさんもデータはしっかり活用した方が良いと考えている方なので、今回お話が出来て良かったと思ったのですが、会社の体質みたいなところもわかったので、なんとか改善していきたいとあらためて感じました。

大ベテランさんからは、「『とりあえずお金もらえてるからいいや』で働いている人も多いんじゃない?」とも言われ、「たしかになぁ」と納得してしまう自分がいました。

『とりあえずお金もらえてるからいいや』の思考を持つことは別に悪い事ではないとは思います。#僕は絶対に嫌だけど

考え方は人それぞれだし、否定することもありません。

僕の場合、「子供たちの将来のために、家族を守るために頑張る」という明確な目的があって、それを原動力に行動・思考することが出来ています。

「会社のために頑張る」とか「自分の後続たちのために頑張る」という目標は、『家族を守るために必要な行動・思考』であるわけです。

会社にいっぱい儲かってもらわないと、僕の手取りは増えません。

「どうすれば会社にもっとたくさん利益が発生するだろうか」、を考えるのは結果的に僕と僕の家族のためになるわけです。

僕より後に入ってくる人たちが、すぐに辞めない方法を考えたり、気持ちよく働ける環境作りを考えることも、【人を雇うコスト】、【人材募集コスト】、【人材育成コスト】などの経費を抑えることに繋がると思うからです。

『新しい人が入ってはすぐに辞めていく環境』というのは、無駄なコストがたくさん発生しているはずです。

辞めていく理由を見つけて、ひとつひとつつぶしていくことで、無駄なコストを削減することに繋がるし、『人が辞めない』ということは気持ちよく働ける環境が出来ているということだと思います。

「気持ちよく働ける環境と、常に嫌な気持ちで働く環境、どっちが好きですか?」と聞かれれば、おそらくほぼすべての人が『気持ちよく働ける環境』と答えるはずです。

『気持ちよく働ける環境作り』も言ってしまえば『僕自身のため』というわけです。

僕が、僕自身のため、僕の家族を守るために、試行錯誤していることが、結果的に誰かの役に立つ、社会の役に立つ、という流れが出来れば素敵だな、と思いながら色々なことにチャレンジしています。

『気合い』が大事な瞬間

気合いや根性については、『必要な瞬間もある』とは思います。

常に必要というわけではなく、一瞬一瞬であったり、単発で必要となるケースが多いのではないでしょうか。

とはいえ、林業での作業のように【命に関わる危険】が発生するような環境では、気合と根性ばかりに頼っていると、大きな事故に繋がると思います。

特に命に危険性のない判断であったり、大きな事故に繋がる可能性がないような状況であれば、時には気合いが必要なときがあるかもしれません。#気合いというより直感

「気合い“さえ”あればなんとかなる」など、『気合いのみ』に頼っている方の場合、身体的・精神的に常時どこかに過度な負担がかかっていたり、届きもしない高いハードルを越えようとしてみたり、過密なスケジュールになったりしがちなのではないでしょうか。

どこかしらに無理が発生している状態を延々と続けていけば、怪我をしたり、事故を起こしたり、精神的に参ってしまったりと、あまり良い未来は想像できません。

「気合いだ気合いだー」と気合いと根性でなんとかなると思っていて、技術的なことや、経験を無視するような方、というのがいらっしゃるとは考えにくいのですが、もし万が一、身の回りにそういう方がいれば、注意深く観察をしていた方がいいかもしれません。#なにかしらの学びがありそう #良くも悪くも

まとめ

【林業界における『経験・勘・気合い』の3K】について書いてきました。

経験も勘も、時には気合いも、それぞれ大事な要素だとは思いますが、大切なのは【合わせて活用する】ということだと思います。

勘だけに頼る、気合いだけに頼る、ということではなく、『経験やデータを混ぜ合わせた上に「自分の直感」をトッピングしてみる』といった感じ。

経験・勘・気合い・データ、それぞれを個々に扱ったり、合わせて利用したり、上手にコントロールできるように、学んでいきたいと思います。

とてお
とてお

最後まで読んでいただきありがとうございました!

少しでも参考になれば幸いです!

それでは本日もご安全に!ほなまた!!

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