【林業初心者目線】毎日筋肉痛!?『地拵え』ってどんな作業?

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毎日筋肉痛!?『地拵え』ってどんな作業?

とてお
とてお

どーも、新米林業屋のとておです!

今回は『地拵え』のおはなし!!

今の現場の『皆伐(作業範囲内の木を全部切る作業)』が一段落し、『地拵え』という作業に突入しました。

僕自身、『地拵え』作業ははじめてなので、コツを掴むのに苦労しています。

今回は『地拵え』の作業について、色々とおはなししていきます。

『地拵え』とは?

『地拵え』は『じごしらえ』と読みます。

『地拵え』は、伐採(木を切る作業)や集積(切った木を集める作業)を行う際に出た、枝や葉、折れた木の先端などを、きれいにまとめて片付ける作業です。

きれいに片づけておくことで、新しい木を植えやすくなります。

『地拵え』の方法には色々種類があるみたいで、僕のところでは『棚』を作る形式で行っています。

『棚』は植える木の間隔を考えて、枝葉を集める所を作ります。

伐採が終わってすぐに『地拵え』を行うパターンと、少し時間をおいてから行うパターンもあるそうです。

伐採が終わってすぐに地拵えを行う場合、枝や葉っぱが枯れていないので重量があり、片付ける際に重労働になるそうです。

伐採後、少し時間をおいてから行う地拵えの場合は、枝葉が枯れているのでまとめる作業は少し楽になるけど、雑草などがたくさん生えてくるので、一度草刈りをしないといけないとのことです。

どちらが良いのかはその場の状況や、契約次第だそうですが、そのへんはあまり詳しくはわかりませんでした。#たぶん作業班で決められる事柄ではなさそう

ナタと小さなチェーンソー

『地拵え』を行う際の道具ですが、僕の班では『ナタ』と『小型チェーンソー』を使用しています。

「折れた枝」とはいえ、かなり太く、長く、重量があるものもあります。

そういった大きな枝を切ったり、雑木の切り株を低く切ったりする際に、小型のチェーンソーを使用します。

雑木の切り株が高い位置のまま残っていると、『下刈り(苗木のまわりの草を刈る作業)』の際に、刈払い機が当たると弾かれてしまうので、低く切っておくのだそうです。

この、自分たちの後の人が作業しやすくするための作業がとても大事だと感じました。

正直、「めんどくさいなー」とか『心が折れそうな瞬間』というのは確かにあるのですが、『めんどくさい』ことに労力をかけるのがお仕事です。

誰かの「めんどくさい」を代わりにやるのがお仕事なので、「めんどくさいなー」と感じた時ほど、『やる気スイッチ』を入れるよう心掛けています。#めんどくさいと感じる事が多い性格を直したい

大きな枝などは小型チェーンソーで片付けて、小さな枝や葉っぱなどを『ナタ』でちょこちょこ集めながら、ひとつの『棚』を作っていきます。

『棚』がどんどん出来上がってくると、見た目がかなりきれいになるので、意外と?気持ち良い作業だなぁと感じています。

ただ、かなりの重労働なので、日々筋肉痛との戦いとなります…。#ナタを振る右腕がヤバい #腰もヤバい

『地拵え』の際に気をつけるポイント

『地拵え』には『検査』があるそうです。

担当の方が来て、ちゃんと地拵えが出来ているかどうかをチェックするわけです。

検査官がどういったポイントをチェックしているのかが気になったので、事務所の上司に尋ねてみました。

教えてもらったチェックポイントは次の通りです。

・棚の位置

棚同士の間隔が狭くないかどうかをチェック。

棚の間隔が狭いと木を植えるスペースが無くなってしまうので、しっかりと間隔をあけます。

・棚の高さ

積み上げる枝や葉の高さが「高すぎる」とNGとのこと。

・棚の厚さ

棚に厚みがですぎてしまうと、棚同士の間隔が狭くなってしまうのでアウトです。

・棚に置いた枝などの向き

ただ闇雲に積み上げるのではなく、枝などの向きを揃えて積み上げます。

どうしても向きが揃わず、棚からはみ出るような格好になってしまったときは、チェーンソーで切り落として、揃えてあげればいいとのこと。

・適度に通路を空けているかどうか

棚が横に長くなりすぎると、昇り降りをする際に横移動が長くなってしまいます。

特に『植え付け』や『下刈り』の際に、大荷物での移動は大変なので、昇り降りのしやすい通路を作っておくと作業が楽になります。

棚作りをまとめると、

棚の高さはなるべく低く、厚さは薄く、横に長く、かつ適度に通路をあけて、きれいな見た目にするということです。#うん、大変な作業や

どこから手をつける?

『棚』を作る際、どこから手をつければ効率が良いのか?

その場その場で状況は変わるのでしょうが、僕が色々試してみて効率が良さそうに感じたのは次の手順です。

・ベース作り

まずは棚の位置を決めます。

枝葉を集められそうないい感じの切り株を探して、そこに少しだけ適当に枝葉を集めます。

・大きい枝から集める

ベースが出来たら、大きめの枝や枯れた木などを優先的に集めていきます。

・最後に細かい枝などを集める

邪魔になる大きな枝などを集めきったら、ナタを使って、細かい枝葉を上の方からまとめて引きずり下ろすように棚まで集めます。

棚の高さと厚さに注意しながらまんべんなく振り分けたら完成。

他の人がどのようにやっているのか見ていないので、正解かどうかはわかりませんが(#そもそも正解ってなんだ?)、僕はこの手順で落ち着いています。

まとめ

【毎日筋肉痛!?『地拵え』ってどんな作業?】まとめ


・『地拵え』は『じごしらえ』と読みます。

・地拵えは、伐採中に出た枝や葉をきれいにまとめておく作業です。新しい木を植えつけるために必要な大事な作業です。

・地拵えには検査があります。検査に通らなければ『やり直し』になります。チェックポイントは、棚の間隔、高さ、厚さ、通路作りなど、しっかりきれいにまとめておきましょう。


『地拵え』は重労働で、毎日身体のどこかしらが痛い状況が続きますが、身体を動かす作業は時間の経過が早く感じるので、僕は好きなほうです。#全身バッキバキ

小型のチェーンソーもはじめて使ったり、『はじめて』が多いとやっぱり楽しいです。

もっとたくさん新しいことにチャレンジしたいなぁと感じた『地拵え』でした。

とてお
とてお

最後まで読んでいただきありがとうございました!

参考になれば幸いです!

本日もご安全に!ほなまた!

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