どーも、新米林業屋のとておです!
今回のテーマは『チェーンソーが挟まった時』について!
・チェーンソーが木に挟まって動けなくなった
・挟まったチェーンソーを外そうとして危ない目にあった
作業中にチェーンソーが木に挟まることは少なくありません。
チェーンソーが木に挟まったことによる事故の事例もあります。
僕の失敗談等を通じて、みなさんの技術の進歩に少しでもお役に立てればと思います(^^)
『DIYでチェーンソーを使う方』や『週末だけチェーンソーを使います』という方にも参考になると思います!
是非最後まで読んでみてくださいね!(^o^)/
チェーンソー、木に挟まる。そして、落下。
チェーンソーは木を切るための道具で、林業の作業の中では主力中の主力です。#使わない日はほぼない
刃のついたチェーンが高速で回転をして木を切っていきます。
チェーンをはめ込むための溝のついた金属の板を『ガイドバー』と呼び、チェーンはガイドバーに沿って高速回転をしています。
チェーンソーが木に挟まるというのは、木を切っていく際に『ガイドバー』が木に挟まれてしまう状態を指します。
現場では『チェーンソーが噛む』みたいな表現をつかいます。
せんぱーい!チェーンソー噛んじゃいましたー!
たすけてくださーい!(T_T)#みたいな
木を切る際には『手順』がたくさんあります。
斜面の角度や、木の重心位置、その他もろもろの現場の環境によっては、手順通りに作業が出来ない場合もあります。
チェーンソーが木に挟まるのは、手順通りに作業しなかった時や、木の重心の位置を見誤った時によく発生します。
一度木に挟まると、ガイドバーに対して木の重量そのものがのしかかってきているので、ほとんどの場合誰かの助けや道具が無ければ自力で脱出することは難しいです。#いつも先輩たちに迷惑かけてます
初心者のうちはチェーンソーを挟むのが仕事や。
でも助けるのに移動するのしんどいから挟むなよ。
#もちろん冗談で言ってると思います #きっとそうだと思います
チェーンソーが木に挟まるときの原因
チェーンソーが木に挟まるときの原因は様々あります。いくつかチェックしていきましょう。
・チェーンの刃が切れなくなっているとき
チェーンの刃は使っていくうちにどんどん切れ味が落ちていきます。
切れないチェーンソーで切っていくと、木が切れるより先に木の重心が変わってしまい、挟まれてしまうという可能性は高くなります。
良く切れるチェーンソーを使用するのが基本です。良くメンテナンスをしてあげましょう。#僕も気をつけます
・木の重心位置を見誤る
なにも考えずに切っていくのではなく、「この木はこっちに傾いてるなぁ」とか「こっちの方から切っていくと、途中で重心がこっちに変わるから挟まれるかもなぁ」とか無い頭使って、結構いろいろ考えながら作業しています。#パズル要素は楽しい時もある
ですが「思ってたんと違う方に重心きたー」とかはよくあります。
疲れてくると、判断そのものが鈍ったり、頭ではわかっていても身体がついてこずに、木の重心の変化に対応できないときもあります。#こまめな休憩をとりましょう
・切り過ぎて挟まる
木を切る際の手順としては『受け口』を作ってから、『追い口』を切り込んでいく、という流れです。
この『追い口』を切り込んでいく際に『切り過ぎてしまう』と『つる』の部分がなくなり、ガイドバーが上下から木に挟まれてしまいます。
木は切り離されている状態、つまり『どこに倒れるかわからない状態』であるので、とても危険です。
どこからともなく聞こえてくる『どんぐりころころ』
追い口の切り過ぎでチェーンソーが挟まることはたまにあります。#いや、よくあります
斜面がきつい場所や、不安定な足場等でチェーンソーが噛んでしまったとき、チェーンソーを無理にひっぱったりすると、木が倒れた時にチェーンソーごと身体を持って行かれてしまうので、『安全第一』でチェーンソーを守ることを諦めます。#結構重要
チェーンソーは倒れる木と共に斜面を転がり落ちていくのですが、その時どこからともなく『どんぐりころころ』が聞こえてきます。
どんぐりころころどんぶりこ~♪
見てたぞ~。追い口切り過ぎや。
怪我せんようにやれよ。
さっきまでいなかった先輩が、失敗した時だけなぜか近くにいる事ってありませんか?#心配してくれる良い先輩の証
山では平らなところは少ないし、木も全部が全部真っ直ぐ立っているわけではないので、どうしても無理な態勢で切らないといけない時とかがあります。
今のところ、僕自身怪我もないですし、チェーンソーも壊れてはいませんが、いつなにが起きるか分からないのが林業の怖いところ。
しっかり気を引き締めて作業を行いたいと思います。
事故の事例を知る
『災害事例研究』というページには、今までの事故の事例がたくさん載っています。
事故の詳細を知ることで、自分の身を守ることが出来ます。
同じ失敗を繰り返さないために、情報はとても良い防具になります。
僕が林業に転職してすぐの頃に意識してやっていたのは、『事故の情報収集』です。
班の先輩や、講習会で出会った先輩作業員さん等ほぼ全員に、「今まで事故とか怪我とか経験ありますか?」、「どういった状態で発生しましたか?」と尋ねていました。
「朝の早い時間は怪我しやすいから気をつけやー」とか「昼休憩の前が油断しやすいよー」とか他にももっと具体的な話まで聞くようにしていました。
得た情報と、自分の失敗したときの状況が重なるときもあり、『失敗の情報集めの重要性』をより強く感じています。
少しでも危険を回避するために、大小関係なく情報集めには注力することをおすすめします。
まとめ
・チェーンソーが挟まる原因を知ろう。
手入れ不足や手順間違い、足場の悪い環境等、原因は様々あります。
自分で管理できるところはしっかり注意して、経験を積みましょう。
・事故や怪我の情報集めをしよう。
林業には事故や怪我はつきもの。
どんな状況で、どんな事故があって、どうしてそうなったのか、等々、情報をかき集めて頭に入れておくことで防げる事故もあると思います。
小さくてもなんでも、身を守れると感じたら取り入れるように心掛けておきましょう。
『まとめ』に関しては自分自身への忠告でもあります。
これからも無事故を目指して頑張ります!
最後まで読んでいただきましてありがとうございました(^^)
ほなまたっ!!
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