林業における「郷に入っては郷に従え」について
どーも、新米林業屋のとておです!
今回は『郷に入っては郷に従え』について!
僕は以前から、『個々のスタッフの平均能力のアップ』や『社内マニュアルによる能力の平均化』がある程度必要だと考えていて、記事に書いたりしています。
そのためには、社内での情報共有や、スタッフ同士のコミュニケーションが大事であり、そういった交流の場や、社内でのスタッフ育成制度を作れないかと色々と模索しています。
これは、「今ある環境を変化させる」ということになると思います。
もちろん、『今ある環境を“より良く”変化させたい』と思って試行錯誤しているのですが、先輩方と色々お話をしていると、想像以上に道は険しそうだと感じています。#想像力が乏しすぎた
「技術は見て盗むもの」という強い固定観念
先輩方とお話をさせてもらっているときに度々出てきたワード、「技術は見て盗むもの」。
この「技術は見て盗むもの」ということ自体はとても大切な事だと僕自身感じています。
先輩達がやっている作業や、ひとつひとつの動きを『ものまね』して、自分の技術に落とし込んでいく、というのは僕もよくやるし、得意な方だと自己分析しています。#ものまね楽しい
ただ、「技術は見て盗むしか習得する術はない」と決めつけてしまうことには、ものすごく違和感を感じています。
全員が全員「決めつけている」わけではないことは承知の上でお話していますが、比較的、「技術は見て盗むしかない」という固定観念が強い方が多い、というのが僕の肌感覚としてあるのです。
例えば、チェーンソーなどの『目立て(チェーンソーの刃をやすりで研ぐこと)』なども、
「口で説明出来るものじゃない」
「自分たちも先輩がやっているのを見て学んだ」
「とにかく自分で何回もやってみるしかない」
など、おっしゃられていることはごもっともだし、僕自身同意はしています。
ですが、「そこで諦めていいのか?」とも感じてしまいます。
スキルや知識が乏しい新人さんや、新人さんに限らず、技術がなかなか上達しなくて悩んでいる中堅の方もいらっしゃると思います。
そういった「技術が未熟な方」が少しでも早く上達出来るようなシステムを作ることができれば、
・個々のスタッフの能力向上による利益上昇、事故発生率の低下
・育成システムの充実による、新規林業従事者の確保
などに繋がりやすくなるかもしれないと思っています。
「林業に挑戦したい方」を支援する『緑の雇用』という制度がありますが、新規林業従事者のすべてが『緑の雇用』を受けられるわけではありません。
僕自身、会社側に「『緑の雇用』を受けたいです」と伝えていましたが、現場作業優先だったため受けることが出来ませんでした。
ですので、「『緑の雇用』のようなスタッフ育成システムを社内で作ることが出来ないか?」と模索しているわけです。
『緑の雇用』では、基礎の基礎から、ある程度の技術や知識までを仕入れることが出来ると思いますし、何より、多種多様な方々とコミュニケーションがとれるというメリットは大きいと思っています。#コミュニケーションが苦手な方には苦行かも
「見て盗むだけ」だと技術の習得にどうしても時間がかかり過ぎてしまうし、『上司ガチャ』がハズレだった場合、技術の習得はかなり遅れてしまうでしょう。
ここでいう『上司ガチャ』は、「技術を伝えるのが上手い上司」、「技術を伝えるのが苦手な上司」がいて、自分の上司がどちらにあたるかで今後の技術習熟度に大きな差が発生してしまう、ことを指しています。
自分の上司が技術を伝えるのが苦手な方であった場合かつ、3人程度の『班行動』が基本である場合、自分の上司からも技術は盗めず、外部(社内の他のスタッフなど)とのコミュニケーションも取りづらいという劣悪な環境に陥ってしまう可能性があると思います。
そうなれば、新人さんがせっかく入ってくれたとしても長続きしにくい、もしくは、能力が上がらないまま時間だけ重ねていってしまうということになりかねません。
そんな状況が想定できる中で、「自分たちも先輩がやってるのを見て教わったからお前も見て盗め」と言い放って終わり、というのはなんだか残念すぎませんか?と感じています。
「郷に入っては郷に従え」
とはいえ、「郷に入っては郷に従え」という言葉にもあるように、「自分が飛び込んだ先の環境を一度受け入れてみる」のも大事かもしれないとも思います。
みんながみんな「技術は見て盗むものだ」っていうなら「んじゃ、まーとりあえず言われた通りやってみるかぁ」くらいで受け入れつつ、別の道も探ってみる、というのが現在の僕のやり方です。#とりあえず何でもやってみる
先輩方とお話していると「教えるのって難しいねん」ってよく言われるのですが、僕からすれば、「教えるのも仕事のひとつでしょ?」と思うので、心の中でブツブツ言っています。
例えば、「難しい木も上手に倒せるようにならないとアカン」とか「難しい環境でもやってのけるのがプロや」みたいなことを言う人がいますが、『作業に関しての技術』は「難しい事でも出来るようにならなければならない」と言う割に、『技術を伝える』ことに関しては「教えるの難しいから勝手に見て盗んで」って言うのは筋が通っていないと思うわけです。
難しい事に挑戦すれば、技術や知識がアップデートされるというのを理解しているわけですから、誰かが言った「難しい」という言葉には敏感に反応した方が自分のスキルアップに繋がるはず、と感じています。
「郷に入っては郷に従え」で、新しい環境を受け入れつつも、『現状維持』や『指示待ち人間』という状態に陥ってしまわないように気をつけていきたいです。
以上、参考になれば幸いです。
ちなみに
今までブログを執筆していた時間を『ITパスポート』の勉強時間に充ててしまっているため、なかなかブログを更新できずにいました。#1日24時間じゃ足りないぜ
結構真面目に勉強しているので、過去問模擬テストでは平均して合格ラインを越えられるようになりました。#真面目とか自分で言うな
元々、6月下旬から7月上旬に試験を受けようと思っていたのですが、ちょっと早めに受けてみようかなーと思い、受験票を取れる一歩手前まで準備完了しました。
ちょっとバタバタしているのもあり、精神的にあたふたしています。
勉強ばかりしているとさすがに疲れてしまうので、ゲームで息抜きしています。#ブログ書け
最近やったゲームは『ジャーニートゥザサベージプラネット』。
「未知の惑星を探索する」というアクションゲームなのですが、敵キャラが「キモかわいい」、ブラックジョークがまぁまぁ濃いめのブラックで、ちょっとドキッとする感じとか、良い感じの世界観でした。
『惑星探索会社の新入社員』の主人公がブラック企業のために働く、というのもなんだか考えさせられますね。
ゲームしてないでブログ書けやーって自分でも思っていたのですが、息抜きも大切ですからねー。
というわけで今回はこのへんで!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
本日もご安全に!ほなまた!!
農林水産業ランキング
コメント