【林業初心者目線】業界用語+方言+ジェネレーションギャップ=『通訳必須』社内マニュアルで用語統一出来るのか?

林業

業界用語+方言+ジェネレーションギャップ=『通訳必須』社内マニュアルで用語統一出来るのか?

とてお
とてお

どーも、新米林業屋のとておです!

今回は【業界用語など】について!

どんな仕事でも、どこの業界でも、【業界用語】や【専門用語】というのがあります。

仕事を覚えたての業界初心者は、まずその専門用語たちを覚えることが大変ですし、仕事をこなす上で必須なので避けては通れません。

そんな状況の中、【方言】が入り混じったり、世代の違いによる言葉の壁【ジェネレーションギャップ】がさらに混ぜ込まれます。

そうなれば、業界初心者たちの頭の中は色々な言語でパンパンになり、同じ日本人なのに「それどういう意味ですか?」と尋ねなければいけないという状況になります。

僕は以前から【社内マニュアル】のようなものを作ることによる、作業員の技術の平均化や、作業工程の統一化に興味がありました。#基本があっての応用 #いきなり応用作業ばかりはつらい

そして、【言語・用語】についても、ある程度統一を目指した方が作業効率が高くなるのでは?という疑問を持つようになりました。

皆様の周りではいかがでしょうか?

様々な言葉の壁に振り回されてはいませんでしょうか?

はたまた、様々な言語で誰かを振り回してはいませんでしょうか?

架線作業や集材機作業は用語だらけ

僕は現在、【皆伐(かいばつ)作業】を行っています。

作業範囲内の木を全部切って、搬出するという作業です。

皆伐作業も色々な方法があるのですが、今行っているのは【架線集材】です。

架線集材では、材を集める機械【集材機】を使います。

作業範囲内にワイヤーロープを張り巡らせて、広範囲の木を回収することが出来ます。

この集材機を使った作業は、おそらく林業の中でもかなり多くの専門用語が飛び交う作業だと思います。#新米林業屋の僕は毎日頭がパンパンです

引用:岐阜県立森林文化アカデミー

例えば、上記の画像は【エンドレスタイラー式】という集材方法のひとつです。#毎回この手の図を見るとめまいがする

ただでさえ専門用語が多いのですが、この図の中でも日本語と英語が使われています。

図の中で赤い線が引かれている【主索(しゅさく)】はカッコのなかに【SKL(スカイラインの略)】と書かれています。

主索、スカイライン、本線、主線、同じひとつの線だけで色々な呼び方があります。

それぞれの線ひとつとっても人によって呼び方が違ったり、それぞれの作業で人によって呼び方や作業手順が違うわけです。

読まれている方もだんだんとこの異常さにお気付きになられたのではないでしょうか?#特に初心者の方たちは #そりゃちんぷんかんぷんになるよね

ただでさえ複雑な作業内容の中、日本語や英語の専門用語が乱発し、そこに方言とジェネレーションギャップが混入されるわけです。#阿鼻叫喚 #地獄絵図 #カオス

社内マニュアルで作業員の理解度・習熟度を上げて、事故を減らそう

冒頭でもお話した『社内マニュアルによる作業内容の統一』によって、作業内容への理解度や習熟度が高まるのではないかと言ったのはこういった背景があるからです。

特に、広範囲にわたって材を集める集材機を使った作業では、集材機を操作する人【オペレーター】と、材にワイヤーを引っかける人【荷掛け】がお互いに目視出来ない環境の中、無線の合図のみでやり取りをします。

言葉ひとつ言い間違えたり、言葉の共通認識を持っていないと大きな事故につながります。

ですので、なるべくシンプルに、わかりやすく、しっかりと相手に伝わるようにしなければなりません。

言葉数を減らす(言い方を揃える)、世代間の言葉の違いを無くす、方言を無くす、作業員同士の理解度・習熟度を上げる=【社内マニュアル】だと考えているわけです。

複雑になってしまったものをシンプルに片付けておくことで、後続の育成にもつながりやすくなると思います。#ミニマリスト #断捨離

結局はコミュニケーション不足が問題?

林業に携わってから、たくさんのベテランの方々に教えていただく機会がありました。

その中で感じたことは、『作業技術の高さと教える技術の高さは別物』ということです。#どっちも得意な人もいる

どれだけ作業技術が高くて、高効率で作業を進めていても、いざ教えるとなると急に雑になってしまうパターンです。

例えば、『ベテランAさん』の頭の中では「あれがこうなってこうなるから今回はこうだな」と明確な答えがあり、その通りに実行し、高効率で作業が進む。

でも、それを誰かに伝えるとなると、

「えっとー、あれがこうなるからそうやって。あーそうじゃなくて、こうやって。だからそうじゃなくて…あーもうワシがやるわ。」

という流れを実際に見たことがあるし、体感したこともあります。

今現在教えていただいている方も、色々昔のおはなしとかを聞くと、「一人で山に入って作業がするのが好きやった」、「一人でワイヤー運んだり、架設したり、木切ったり、なんでもやってたよ」ということでした。

おはなしから察するに、誰かに教えるという機会が少なかったのだろうと思います。

それは、人と関わるのが苦手だからなのか、教えるのがイヤだからなのか、単に一人が好きだったからかはわかりませんが。#一人が好きって言ってるやん #でも、とても気さくな大ベテランさんです

良い悪いの話ではなく、【個人プレー】が得意な方と【チームプレー】が得意な方がいるということなのですが、後続を育てるという意味では【個人プレー特化型】ではせっかくの技術も広がっていきません。

ですので、なんとか【個人プレー特化型】のスーパープレイヤーから技術を盗み、チーム(会社全体)に情報を伝達し、技術を落とし込むことが後続の育成、高効率な運営につながると思います。

そんな役回りが出来ないかと模索中でございます。#情報は栄養です

ただ中には、スーパープレイヤーだけどコミュニケーションを取り辛い…という方もいます。

誰にでも得意・不得意はあるので、『話すのが苦手、でも作業はピカイチ』という人物像は誰しもが想像しやすいというか、実際身近に複数人存在するのではないでしょうか。

それぞれの得意・不得意を把握しつつ(活かしつつ)、しっかりコミュニケーションをとって、共有できる情報は共有して、社内全体が高効率の集団になれば、色んな面で潤うはずだと考えています。#理想は高く


言語の壁は、国と国の間だけではなく、もっと身近にたくさん存在しています。

地域の違いによる【方言の壁】

年齢差、世代間の違いによる【ジェネレーションギャップの壁】

教えてもらった方の違いやこれまでの経験の違いによる【業界用語の壁】

こういった壁や問題点をクリアにしていき、もっとシンプルで伝わりやすい環境を作っていければいいなぁと思います。

とてお
とてお

最後まで読んでいただきありがとうございました!

参考になれば幸いです!

それでは、本日もご安全に!ほなまた!

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