刈刃の『あさり』について!
どーも、新米林業屋のとておです!
今回は『あさり』について!
ちょっと専門的!?
作業の都合上、『刈払い機(草刈り機)』を使う機会がめっぽう少なくなっていたのですが、最近ふと、刈払い機が必要になる場面がありました。
急に必要になったので、新しい刈刃をそのまま使うことになりました。
『笹刈刃』はこういうやつです↓↓↓
刈りはじめはスパスパと切り進んでいたのですが、だんだん切れ味が悪くなり、やすりで研いでも納得のいく切れ味が出せませんでした。#やすりかけるのが下手くそなんちゃう?
「なんでかなー?」って思いながら作業を進めていた時、「あ、そういえば『あさり』つけるの忘れてた!」と思いだして、『あさり』をつけたところ、切れ味が改善されました。
「あさりつけるのって大事なんだなぁー」と感心しつつ、「そもそもあさりってなんなんやろ?」と疑問に感じました。#知らんとやってたんかい!
というのも、笹刈刃の研ぎ方とかあさりの付け方とかは教わっていたのですが、「どうしてあさりをつけるのか?」、「あさりをつけることでどうなるのか?」という理論的なお話を聞いたことがなかったからです。
「あさりをつけてないと切れ味が悪い」、「あさりはつけすぎるとダメ」とか言われたことは覚えているのですが、「何故そうなのか?」と疑問に感じることがありませんでした。#我ながら鈍いなぁと反省
というわけで、今回は笹刈刃の『あさり』について調べてみました。
ノコギリのあさり
「笹刈刃のあさり」についてネットで調べてみると、『あさりの付け方』とか『注意点』などはよく出てくるのですが、『あさりの理論』について書かれている記事などは見つけられませんでした。
笹刈刃以外にもあさりをつけるものがあるのだろうか?と調べてみたところ、『ノコギリのあさり』について書かれている記事を発見しました。
そして、僕が知りたかった事はこの記事に書かれていたので、リンクを貼っておきます。
木材の切断が進んでいくと、木の切断部分と鋸とが接触し、抵抗が増してしまいます。
その抵抗を小さくするために、鋸の刃には「あさり」と呼ばれる技術が工夫されています。
「あさり」とは、鋸の刃が交互に外側に出ていることを指します。
それによって、鋸の厚み以上の太さで切断することができますので、材料と鋸との接触による抵抗が少なくなります。
また、木屑も外に排出しやすくなり、作業効率が上がるというわけです。
鋸(ノコギリ)業界の常識を覆した「理論と現実が一体化した21世紀の長勝鋸研ぎ」~アサリの考え方~
上記の画像と説明文が、僕が求めていた答えのすべてです。
めちゃくちゃスッキリしました。
でも、上記のような説明をしてくれる方に出会わなかったというのが事実です。
「常識的過ぎて説明するまでもないこと」という認識で説明をされなかったのかもしれませんが、『初心者』、『未経験者』からすれば、「知らなくて当然」のことだと思うので、自分が教える立場になったときにはなるべく理論的なことまで伝えてあげたいなぁと思っています。#もちろん求められている範囲内で #過剰な知識は逆に混乱を招くこともあると最近どこかで聞きました
アサリ割り器について
この『津村鋼業』の「アサリ割り器」は一番メジャーだと思います(…というかこれ以外見たことないので、もしかしたらこれしかないのかもしれません)が、これを使う時の注意点を『初心者目線』で書いていきます。
あくまで、僕のやり方や、僕が見聞きした情報を元に書いていきますので、間違っていることもあるかもしれません。#と、保険をかけさせてください
この『アサリ割り器』の説明書の「注意」の欄にも書いているのですが、「曲げすぎると刃が割れます」。
しかも、結構簡単に割れるので、力加減、曲げ具合には注意しましょう。
僕はアサリ割り器の「コンパス」部分を外して使っています。
コンパスに頼ると割れやすいと感じたので、コンパスを外して、自分の力加減で角度を調整しています。#コンパス外すと、軽くてコンパクトになるので持ち運びにも便利
「硬い木を切るとき、柔らかい木を切るときでアサリの角度を変える」と説明書には書いてあるのですが、広い範囲を刈る現場の場合、いちいちアサリの角度を気にしてられないので、「広すぎず、狭すぎず」で角度をつけるようにしています。
笹刈刃の目立て(刃をやすりで研ぐこと)の際、先にアサリをつけてからやすりをかけるようにしています。
というのも、以前は刃にやすりをかけてからアサリをつけていたのですが(上司がそうしていたから)、アサリをつけるのに失敗するとせっかく研いだ刃を割ることになるので、研ぎ直しが発生してしまいます。
アサリを上手につける自信がまだないので、先にアサリを付けてから刃を研ぐことで、少しでも無駄を省けるのではないかと思い、そうしているのですが、果たしてこれでいいのかどうか迷っているところです。
ここら辺の情報に強い方に色々ご教授していただきたいです。#よろしくお願いします。
まとめ
「そういえば『あさり』ってなんのためにつけているの?」という疑問から今回の記事を書いてみましたが、いかがだったでしょうか?
僕の知りたかった答えは、【鋸(ノコギリ)業界の常識を覆した「理論と現実が一体化した21世紀の長勝鋸研ぎ」~アサリの考え方~】の記事に載っていてスッキリしました。
ノコギリの世界も奥が深いなぁと記事を読んでいたのですが、職人の技を探求していくと「あさりをつけなくても切れる刃を作る」という、境地にたどり着くんだなーと思いました。
どんな世界(業界)にも、その道のプロフェッショナルがいます。
究極や極限を求めている背中を見て学ぶこと、感動すること、などたくさんあります。
僕は「なにかに特化する」というのが苦手というか、極めるまでに飽きちゃう方だと自己分析しているので、『特化型』の人に出会うと「うらやましいなー」という憧れの感情と、「そうはなれないなー」という諦めの感情が湧いてきます。#あれもしたいしこれもしたいって大体きょろきょろしてます
その道を極めている方もそうでない方も、本日もご安全に!!
ちなみに
最近僕の所属部署が変わったのもあり、お昼休みをゆっくりとれるようになりました。#今まで取ってなかったんかい #取ってなかったんです
お昼寝することが多いですが、読書をする時間も増えたことが嬉しいですね。
本はAmazonのタブレットにダウンロードしておいて、電波が弱い場所でも読めるように工夫しています。
紙の本もいいんですけど、汚れたり、雨の日は濡れたりと、気を使うことが多いのでタブレットで読むのが個人的には好きです。
昔書いた記事で、【お昼休みに疑似キャンプ!?】というのがあるんですが、結局「お昼休みがなかった」ので、なかなかできていませんでしたが、これからはちょっとずつ出来るかもーとワクワクしています。
今回はこのへんで。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
参考になれば幸いです!
それでは本日もご安全に!ほなまた!!
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コメント
アサリ割りは、お使いのアサリ割り機ではなく、金床(それか鉄道のレール)とハンマーで出したほうが良いです。
金床のほうが正確かつ簡単に、左右均等のアサリ出しができます。
コンパスを外す人は周りにもよくいますが、逃げ角がバラバラになるので問題があります。
金床なら、よほどのバカ力でやらない限り、刃が壊れることもありません。
ご承知の通り、目立てする度刃が後退しますが、一度アサリを出したら、3日は持つようにすると良いかと。
名無しのヤマイキさん、コメントありがとうございます!
「金床+ハンマー」参考にいたします!!
「一度アサリを出したら、3日は持つようにすると良いかと。」こちらも勉強になります!
どれくらいの角度でアサリをつけたら3日くらい持つのか…など、研究対象が増えました(^^)
実践してみます!!ありがとうございます!!