夕飯時、「サッカーチームって勝つとお金がもらえるんだなー」とじいちゃんが言う。
テレビニュースで何かしらの情報を得たのだろう。
僕は「ん?うん。」と急な質問に対処しきれない感じの返事をする。
プロのサッカーチームなら試合に勝ってお金をもらうのは当たり前だよな?と色々と考える。
ご飯を食べ終わった後、SNSのトレンドを確認する。
「天皇杯」という言葉が目にとまる。
あー、じいちゃんは「天皇杯」のニュースを観たんだな。と確信。
試合は「0−0」でPK戦の末、勝敗が決まったようだ。
「天皇杯」の優勝チームには「1億5000万円」の賞金が送られるそうだ。
じいちゃんはこの「1億5000万円」のことを話していたのだろう。
そこで、この「1億5000万円」の賞金の出どころが気になった。
「天皇杯」という名前のついたトーナメント。スポンサーはどこになるのだろう?
まず「天皇杯」というのは色んな競技で存在するそうだ。
サッカーでは「天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会」というのが正式名称で、通称として「天皇杯」や「サッカー天皇杯」と呼ばれているとのこと。
賞金は宮内庁が出している訳ではなく、「公益財団法人日本サッカー協会(JFA)」から出ている。
企業名がついたトーナメントに関しては、その企業がスポンサーとなり、賞金を用意しているそうだ。
では、「JFA」の収益源はどうなっているのか。
「代表関連事業収益」というのが大きい収入源で、テレビ放映権やチケット・グッズ販売など、「日本代表」に関連する様々なものが収益となる。
そこから賞金などを用意しているのか。と納得。
次に、大手企業のスポンサーのメリットってなんだろう?と考える。
企業側がスポンサーをするメリットは、企業の広告・宣伝が主だと思う。
会社のことを知ってもらう。会社の商品を知ってもらう。
有名選手にCMなどに出演してもらい、会社や商品をアピールする。
商品のことを知った消費者がその企業の商品を購入し、収益となる。
でも「大手企業」の場合、すでに誰もが知っている企業であったり、その企業が出している商品がとても有名だったりするわけだ。
それなら多額のスポンサー料を支払ってまで広告・宣伝しなくてもいいのではないか?と考えたのだ。
そこで、「大手企業スポンサーのメリット」と検索をかけてみる。出てきた回答は次の通り。
- 企業や商品の認知度向上
- 企業イメージの向上
- 商品の売上増加
- 社員の福利厚生
- 雇用対策
- 企業の社会活動の一環
- 人脈の拡大
- 地域貢献・社会貢献・青少年育成への貢献
大手企業がスポンサーになるメリットは自分の想像を遥かに超えて大きいみたいだ。
ただ単純に物が売れる、というだけではなく、社会貢献や雇用対策にまで繋がっているのだ。
「当社はサッカーを通じて、青少年の育成に力を入れています。」というような文言は、確かに見かけたことがある。
自分が商品を選ぶ際のポイントとして、「企業イメージ」というのを普段はあまり意識していないが、「企業の不祥事」や「CM起用タレントの不祥事」などを通じて「不買運動」に繋がることもあるので、「企業イメージの向上」というのはかなり重要なポイントなのだろう。
「サッカーチームって勝つとお金がもらえるんだなー」というじいちゃんの一言。
収益構造。
スポンサー。
企業イメージ。
全部繋がっている。
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