カズラの巻き付いた竹の処理でチェーンソーのバーを曲げました…。
どーも、新米林業屋のとておです!
今回は最近あった失敗談です!
ここ最近はずっと竹を切る現場が集中しています。
そんな竹伐採の現場で起きた失敗談を書いていこうと思います。
竹の伐採現場でとても厄介なのが、「カズラ」です。#読みやすくするためにカタカナで表記します
つる植物・蔓植物(つるしょくぶつ、英語: climbing plant)は、自らの剛性で体を支えるのではなく、他の樹木や物体を支えにする(つる性)ことで高いところへ茎を伸ばす植物のことである。蔓草(つるくさ、まんそう)、葛・蔓(かずら・かつら)などともいう。
引用:ウィキペディア
「他の樹木や物体を支えにする」という性質で、竹にぐるぐる巻きついたカズラの処理は本当に大変です。
カズラは細いものから腕の太さくらいのものまで色々あって、そのほとんどが密集している印象があります。
カズラを一本一本処理するのは問題ないのですが、一本の竹に複数のカズラがこれでもか!ってくらい巻き付いている場合は、「この竹どうやって処理しようか…」とアゴに手をやり熟考します。
竹のてっぺんまでぐるぐる巻きになったカズラはその周辺の竹にも巻き付いていて、何本連なっているかわからないくらいくっついていることがあります。
山の中であれば「ええい!」と思い切ってカズラを気にせず切ることもあるのですが、道路際や民家や建物の近くでは容易な判断が出来ないので、カズラの巻き付いた木や竹の処理というのは本当に気をつかいます。
さて、今回の失敗談というのは、カズラが巻き付いた竹の集団を切ったときのお話です。
遠目から見てもわかるくらいにカズラがぐるぐる巻きになっている竹の密集地帯がありました。
幸い、建物などからは遠いところだったので、「もしカズラが何本かに巻き付いていてもまとめて倒してしまおう」という作戦で作業をしていました。
まずは一本目の竹を切ってみる。
案の定カズラが巻き付いて倒れない、しかもどれだけ引っ張ってもカズラが強くてはずれない。
カズラって細いものであってもかなり強力で、体重をかけたり、全力で引っ張っても切れないときは切れないのです。
その後も2本目、3本目とカズラの巻き付いた竹を切っていきました。
そのすべてにカズラが巻き付いていました…。
気付けば密集していた竹も残り3、4本となっていました。
すでに10本近く切っていたので、かなり広範囲にカズラが絡み合っていたということです。
残り数本の立っている竹の先端は、それまでに切った竹とカズラで繋がっているので、かなりしなっている状態です。
釣り竿を想像していただけるとわかりやすいかもしれません。
魚が釣り針にかかったときの釣り竿のように、ググーっと竹がしなっている状態です。
しなっている状態の竹を処理するのはかなり危険で、切る方向や立ち位置などを間違えると切った竹に思いっきり弾かれてしまいます。
切り込む方向に気をつけながら残りの竹を切り進めていき、最後の一本となりました。
最後の一本だというのにカズラはまだまだ生きていて、「いや、さすがにもう諦めーや!」って声に出てしまうくらい、カズラの生命力の強さには驚かされました。
最後の一本となった竹の先端にはかなりの重量がかかっていて大きくしなっていました。
しなっている方向の反対側から刃を入れれば竹が大きく裂けてしまうので、その衝撃を少しでも和らげるために「しなっている側」にほんの少しだけ切れ目を入れようと思い、チェーンソーの刃を「ちょん」と当てた瞬間、チェーンソーが思いっきり挟まれてしまったのです。
ベテラン作業員さんが刈払機を使ってその竹を切ってくれたのですが、「バリバリ!バキバキ!」とものすごい音を立てながら裂けて倒れていきました。
竹は無事にすべて狙った方向に倒せましたし、怪我もなく、チェーンソー本体も無事だったのですが、チェーンソーのバーとソーチェーンが曲がってしまいました…。#あちゃー
もし、再度同じ状況になったときにどうすればいいのか、と考えているのですが、素直に「しなっている方向の反対側」から切っていれば倒れたとは思うのですが、どれくらい跳ね返ってくるのかが想像しにくいので、やっぱり小さく切れ目を入れておきたいよなー、とか色々考えています。
そもそも竹のてっぺんに巻き付いているカズラの処理ってみなさんはどうされているのでしょうか?
僕の周りでは「まとめて切り倒す」一択なので、他にも方法があれば教えていただきたいです。#よろしくお願いします
引き続き、竹の伐採現場が続きそうなので、安全第一で作業にあたりたいと思います!
それでは今回はこのへんで。
本日もご安全に!ほなまた!
にほんブログ村
農林水産業ランキング
コメント