木材市場のお仕事についてお話を聞いてみました!
どーも、新米林業屋のとておです!
今回は『木材市場』についてのおはなし!
僕の普段のお仕事は、山で木を切って、丸太の状態にしておくところまでです。
その後、丸太になった木材は製材所や木材市場に運ばれていきます。
製材所で加工されたものを売る。木材市場で木を売る。
こうしてはじめて『木の値段・価値』が発生します。
僕たちが切った木がどのように製材され、値付けされているのかを知っておくことで、山の現場での『木への対応』というのが良い方向へ変化するのではないかと考えています。
ですが、実際には製材所や木材市場に足を運ぶ機会は中々ありません。
製材所や木材市場の情報は、社内で共有されていますが、それだけだと情報は少ないと感じています。
そこで今回は、木材市場で勤務されている『まさおさん』に木材市場のお話を聞いてみました。
まさおさんは、SNSで木材市場の近況などを発信されています。
まさおさんのTwitterアカウントはこちら
その発信の中で、『林業従事者』について熱い発信をされているのを見かけて、「この人と一度話がしてみたい!」と思ったのがきっかけで、先日のブログでも書かせていただいた『オンラインサシ飲み』が実現しました。
その時のブログはこちら↓↓↓
【新米林業屋×対談】林業屋さんと木材市場屋さんと『オンライン情報交換会』をやってみた!
まさおさんに木材市場の事を色々と聞いてみたので、何かの参考になればと思います。
木材市場のお仕事ってどんなお仕事?
まさおさん、木材市場のお仕事ってどういうことをされているのですか?
山主さん、出荷主さんの方々が市場まで持ってこられた原木をトラックから下ろし、仕分けをして競りを行い販売しています。
ご購入頂いた原木をお客様のもとへ運んでくださるトラックに積み込むまでが市場の仕事です。
また、特殊な注文(長材など)が買い方様からあった時に山主さんと買い方様を繋げる役目もあるかと思います。
木材市場での一日の仕事の流れ
木材市場での作業や仕事の流れってどんな感じなんですか?
日によって異なりますが、トラックへの積込、原木の選別、売れた原木の整理、出荷された原木の受付のどれかを段取りを組んでやっています。
木材は毎日運ばれてくるのか?
木材は毎日運ばれてくるんですか?
ひどい悪天候でなければ、1日10台~20台くらい(4tトラックか8tトラックが多い)の出荷があります。
おぉ…仕分けるのが大変そうですね…。
木材の値段の付け方
木材の値付けはどのようにされているのですか?
基本的には相場があります。
競り前の下見の時は木材の欠点(割れ、腐り、傷など)の有無を確認
→年輪の細かさ、枝打ちの確認もした上で相場に当てはまらない材の値段を考えます。
なるほどー。
この『木材の欠点』とかを確認する『木材を見る目』が大事になってきそうですね!
この『木材を見る目』というのは山の現場の人間にも必要ではないか?と僕は考えています。
そのような話を会社の先輩方にしてみたところ、
自分らは最初から重機で木を切ってるからその辺の感覚は養いにくいやろうなぁと思ってる。
人力で、チェーンソーで1本1本、丸太を作っていくことで覚えることもたくさんある。
とのことでした。
僕の所属している班では『高性能林業機械』という大型の林業用機械を使って木を切ったり、色々な作業をしています。
『高性能林業機械』を使うことで、今まで人力でやっていたことを機械が補ってくれるようになりました。
その分、『新しく必要になる技術』と『身につかなくなる技術』というのが発生するのだなと感じています。
そして、『身につかなくなる技術』というのは『不必要な技術』というわけではありません。
今までは『必要だった技術』なのです。
なので、『新しい技術と今までの技術の組み合わせ』がもっと大切だと僕は感じています。
売れ残った木材はどうするの?
木材が売れ残ることってあるんですか?
基本的には売れ残りはありません。全て売りきります。
なんか、めっちゃカッコいいっす!!!
競りは毎日行われているのか?
競りってどれくらいの頻度で行われているのですか?
1ヶ月に3回(年末年始とお盆、GWは2回になります)行っています。
競りの現場に行ってみたいです!
山の現場の人と木材市場の関係
木材市場のみなさんと、実際に山で木を切る人たちとの関係ってどんな感じですか?
期待をしていただいてるのと同時にビジネスパートナーなんじゃないかなと思っています。
いま高く売れているものを共有し、山の現場の方にとっては仕事をされたものが少しでも高く売れて、我々市場の者からすると競りでの売上が多くなる。
このような構図になると私は考えています。
この『ビジネスパートナー』というのはすごく大事だなぁと感じました。
山の現場と木材市場が上手く連携を取り、お互いにとってのメリットを生み出し、そしてお客さんには良いサービス、良い買い物をしてもらう。#win-win-winの関係
山の現場にいると、『お客様』という感覚がどうしても薄れてしまいます。
僕は直接、山主さんとお話することもないですし、他業者の方と交渉するなんてことはありません。#あくまで僕の場合
僕が林業の現場に入ってからは、『外部の方たちとの接点が極端に少なくなる』という印象を持っています。(もちろんすべての現場がそうというわけではありません) #あくまで僕の場合
ですので、自ら動いて、色々な方たちとコミュニケーションが取れるように意識しています。
山主と木材市場の関係
木材市場のみなさんと山主さんの関係はどんな感じですか?
山主さんとの関係については、あまり競りを見にこられないのでなんとも言えませんが、山の現場の方々と変わらぬ存在なのかなと思います。
期待を寄せておられるという気持ちを忘れないように我々は仕事をすべきとおもっています。
まとめ
新米林業屋が木材市場屋さんに木材市場についての色々なお話を聞かせていただきました。
山の現場しか知らない僕にとってはとても新鮮な情報で、色々考えるところがありました。
今回はざっくりと木材市場の事をお伺いしましたが、今後またこのように一緒に情報発信が出来るようにしていければいいなぁと感じています。
このブログを読んで下さっているみなさまからのご質問などにもお答えできるようになっていければと思っています。
今回ご協力していただいた木材市場のまさおさんにはとても感謝しています。#お忙しい中、本当にありがとうございます!!
まさおさんのTwitterアカウントはこちら
まさおさんは仕事に対してとても熱い方で、お話しているとこちらのやる気がどんどん上がっていきます。
これからも仲良くしていただけたらと心から願っております!!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
今回はこのへんで!ほなまた!!
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