どーも、新米林業屋のとておです!
林業雑誌『道具と技Vol.1』を読みました!
林業初心者の僕が気になったポイントを解説していきます!
道具と技 Vol.1『チェーンソーのメンテナンス徹底解説』
『チェーンソーのメンテナンス徹底解説』がお題の『道具と技Vol.1』。
ベテランも初心者も基本を一度見つめ直すということで、一度頭をリセットして読みこんでみました。
本の発行は2009年なので発行から10年以上経っています。
2021年の現時点でまだまだペーペーの新米林業屋の僕が読んでみて気になったところや、感じたことを体験談を交えながら、主に「自分に対するメモ」のような感じで書いていきます。
チェーンソートラブル『自己診断術』
「現場まで長距離歩いてやっと到着したのに、チェーンソーの調子が悪い」というのは本当に「あるある」です。
荷物だけ山に置いて下山して、必要な道具を車から持って上がって、部品の交換、点検が終わって「よしやるぞ!」と思ったら別の場所が調子が悪くなりまた下山…。
というようなことも実際にありました。#山を上り下りするだけで半日終了
そんな時も焦らず『自己診断』が出来ればもしかすれば何とかなるかもしれないので、身につけておいて損のないスキルだと思います。#でもまぁ…どうにもならないときがほとんど #経験談
エンジンがかからない際のチェックポイント
・燃料系統の点検
『燃料切れ』
初心者にはありがちな『燃料切れ』。
燃料が入っていないのに何度も『スターター』を引っ張っては首をかしげる。#経験談 #燃料切れとかこれっぽっちも思い浮かばないもの
エンジンがかからないときはまずは『燃料の残量』をチェックしましょう。
『燃料フィルター』
『燃料フィルター』は燃料を機械に送る際にゴミが入らないようにするためのフィルターです。
燃料フィルターにゴミが詰まっていると、燃料が正常に送られないのでエンジンのかかりが悪くなったり、かからなくなります。
交換用の燃料フィルターを持っていない場合の現場での応急処置として、取り出した燃料フィルターを口にくわえて「プッ!!」と息を吹き込んで、詰まったゴミを取り除くという方法をやったことがあります。
あんまり気持ちの良い作業ではないのでおススメはしません。#山のてっぺん付近の作業でどうしても下山したくないときの最終手段
・キャブレターの点検
『キャブレター』は燃料供給装置のことだそうです。#機械に詳しくないので「だそうです」と表現してます
本誌に書かれているキャブレターの点検方法は初めて知りました。燃料が正常に供給されているかどうかのチェックなので、今度実際にやってみようと思います。
・電気系統の点検
プラグまで正常に電気が届いているかのチェック。
『プラグ』は火花を発生させて点火するための部品です。
僕の使っているハスクバーナのチェーンソーの説明書には「必要に応じて、スパークプラグは付き1回以上交換してください」と書いています。#多くない?
プラグの点検の際、プロの整備士は引火防止のための道具を使うとのことですが、現場ではそうはいかないので、道具無しでプラグの火花のチェックをします。#感電注意 #結構ビリビリくる
・圧縮のチェック
『スターターを持ってチェーンソーをぶら下げる。圧縮不良の場合は抵抗なく下がっていく。』
この圧縮の点検方法もはじめて知りました。
圧縮不良はエンジントラブルが原因とのことなのでプロにお願いしましょう。
・キャブレターの分解点検
これもプロに任せた方が良いでしょう。
すべてのことに言えますが、機械も次々に新しくなっていくので、その都度点検方法は変わっていくと思います。
上記の点検方法も使用している機械によっては方法が違ったり、もしかすると「やってはいけない」こともあるかもしれないので、身近にいる先輩やショップの方に相談しましょう。#現場でやるのはあくまで応急処置
チェーンソートラブル『トラブル回避術』
『トラブル回避術』の中では基本的なアドバイスが書かれています。
が、この『基本的』というのは情報を知っているから基本的と言えるのであって、知らない人には新鮮な情報となります。#難しく言うな
なるべくたくさんの情報を仕入れておくためにもしっかり読んでおきましょう。#自分に向けて言ってます
・保管時には燃料タンクを空にしましょう
仕事でチェーンソーや刈払い機を常に使い続けるので『長期保管』に関してはあまり意識しないところではありますが、なぜ空にしないといけないかの理屈を知っておくことが重要。
『ガソリンの気化』や『気温変化』が原因で機械の調子が悪くなるとのこと。
夏場と冬場、低所と高所、いろんな状況・環境で仕事をする上で覚えておくと役に立つかもしれません。
・ガイドバーはこじらない
チェーンソーが木に挟まった時力ずくで引き抜いていませんか?#はい、僕のことです
ガイドバーは修理がしにくいと書かれています。
ガイドバーが曲がったら交換となってしまうかもしれないので気を付けましょう。
僕は予備のガイドバーの支給を会社に依頼した際、
「バーを曲げるのは下手くそがやることなんだよ。」とくどくどとお説教をされたので、それからは一度もバーを曲げてません。#ドヤ
・スプロケットの種類
『スプロケット』とは歯車の事です。チェーンを回転させるためについています。
『リム型』と『スパー型』があるそうです。
僕の使っているチェーンソーは『リム型』です。
・リム型のメリットはリムだけの交換が出来るということ。スパー型はごっそり部品を交換しないといけないそうです。
・ソーチェーンの取り付けはスパー型の方が取り付けが簡単だそうです。が、慣れればリム型でもそんなに難しく感じる事はないです。
・便利な道具があるなら素直に使うのがプロ
『トラブル回避術』の記事でインタビューをされている方のお師匠さんのお言葉です。
「便利な道具があるなら素直に使う」というのはほんとにその通りだなぁと感じました。
人によっては「そんな道具使うな。」とか「自分の感覚でやれ。」みたいに言う人もいるかもしれませんが、便利な道具を使うことで作業効率や安全度が高まるのであればどんどん使うべきです。
ただ、「なぜ便利なのか」という原理・理屈を理解しておいた方が良いと思います。
例えば、「チェーンソーの目立て」の場合、カッターのどの部分がどういう役目を果たしているか、その能力を最大限に活かすにはどういう研ぎ方をすればいいのか、などの根本的な狙いを理解しておかないと、「目立て機」がなぜ便利なのかがわかりにくいかもしれません。
「うわー、これほんまに便利!」と感じるためには、あえて不便を知っておくのもひとつの手かもしれないと僕は思います。
チェーンソーメンテナンスの基本
『ソーチェーンの取り付け方』や『目立ての基本』など、初心者が一番知りたいことがたくさん書かれています。
個人的には、こういう読み物はまずはさらっと読む。で、実際にやってみる。それからもう一度しっかり読み込む。また実際に試す。という流れが身につきやすいと感じています。
実際に自分の手でやるまでは、書いていることの理解はほぼ出来ないと思うからです。
特にチェーンソーの目立ては『専門用語』が多かったり、角度ややすりの持ち方など、細かいポイントが多いので、いきなり初心者が熟読してもちんぷんかんぷんになると思います。#僕はちんぷんかんぷんでした #今読んでも難しい
・チェーンオイル、燃料の補給時の注意点
チェーンソーには燃料とチェーンオイルを入れる口がそれぞれひとつずつあります。
補給時に間違って「反対」に入れてしまうと整備に時間がかかるそうです。
僕は今まで間違って入れたことはありませんが、そういえば入社して間もないころは、頻繁に「燃料入れ間違うなよ」と言われていたことを思い出しました。
あとは「間違って燃料飲むなよ」とも言われました。
疲れたときなどに間違ってチェーンオイルなどを飲んでしまうことがあるそうです。
誤飲だけは絶対にしたくないですね。#想像するだけでゾッとする
・ソーチェーンの目立ての基本
『目立て』は本当に奥が深すぎるので、とにかくまずは基本をしっかり身につけるようにしましょう。
初心者のうちはとにかく数をこなす。
でも闇雲に数だけこなしても成長しないので、毎回毎回実験するような感覚で研ぐ。
実験結果は木を切って体感する。
実験結果に満足であればその刃のカタチや研ぎ方を覚えておく、納得いかなければ方法を変えてみる。本当にその繰り返しです。
メンテナンスの時間について
『メンテナンスの時間について』は本誌の内容とは直接関係なく、僕個人が思うことです。
本誌の発行は2009年なので、今と少し『働き方』についての考え方が違います。
本誌では「チェーンソーのメンテナンスは自宅でやります」、「目立てはお昼休憩にやります」などと数か所書かれていますが、機械をメンテナンスをする時間は『労働時間』です。
僕はここがとても大事なポイントだと考えています。
木を切ったりする作業に目一杯労働時間を使うのではなく、メンテナンスも作業のひとつとして労働時間内にしっかりと組み込んでおいた方が良いと感じています。
機械いじりが好きな人もいるので、自宅でゆっくりやりたいという方はもちろん自由なのですが、もし、周りの方に労働時間外でのメンテナンスを強要しているのであれば労働基準法違反ですので気を付けましょう。
まとめ
『道具と技Vol.1』ではチェーンソーのメンテナンスの基本がテーマ。
その他にも林業屋さんの記事や、座談会の記事が載っています。
メンテナンスの基本については本の発行から10年以上経っていても参考になる部分はたくさんありました。
本誌終盤の座談会の記事は内容が少しマニアックなので初心者向けではありませんが、これからこういうところにも気を配ってみようと思えるような内容でした。
基本となることも時代とともに変化していくので、「今まで」の常識と「これから」の常識を上手くミックスしながら、高い安全性と作業効率を得られるよう努力していきます。
今回はこのへんで!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
参考になれば幸いです!
ほなまた!!!
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