空手のイベントに参加した。
周年記念のイベントで、近くの地域の空手教室の方々が集った。
子どもたちと空手教室に通い始めてから初めての空手の大会。
ウチの子どもたちはあまり緊張した様子もなくなんとか無事に終えた。
といっても、まだまだ基本の「形」も出来ないので、今回はみんなと一緒に「突き」を披露しただけだった。
本番は子どもたちと一緒に僕も参加した。
ウチの子どもたちが必死に頑張っている背中を眺めていたら涙が…とはいかず、僕も少し緊張していたので、そこまでの余裕がなかったのが本音だ。
でも、ウチの子どもたちが頑張っている背中を一番近くで見れたのは本当で、良い思い出になったのは間違いない。
僕は本番中、「みんなに見られている」という緊張からか、ニヤニヤが止まらなかった。
「恥ずかしい」という気持ちからなのか、なんだか口元が緩くなった。
「真顔でいよう」とすればするほど口角が反応した。
他の空手教室の選手を見ていると、同じような反応をしている方が何人かいた。
ニヤけそうになるのを必死で堪えようと、唇を口の中にしまい込む仕草。
「わかる、わかるよ。」と、なんだか共感した。
家に帰り、子どもの宿題を手伝う。
週末の出来事を作文にまとめるのだ。
「空手大会」のことを書く、ということは決まっていたので、子どもと一緒に文章を考える。
子どもとやり取りしている中で、僕から「本番は緊張した?」と質問すると、「うん、ちょっと緊張した。」と返ってきた。
その返答に少し驚いた。
僕の目には緊張していないように見えていた。というのと、「緊張する」という感覚がまだそこまで育っていないのではないか?と思っていたからだ。
「たくさんの人に見られる」ことや「本番で上手く出来るかどうか」というのをきっかけに、緊張や不安を感じていたらしい。
そのことを作文にまとめた。
またここで驚かされたのが、子どもが「難しい言葉を知っている」ということ。
普段から、子どもたちが理解しやすいように難しい言葉を使わないように気をつけている。
今回も「たくさんの人に見られる」という表現で子どもに伝えていたのに、子どもが書いた文章には「おおぜいの人」と書かれていたのだ。
「難しい言葉を知っているんだねー。」と僕が言うと、「うん、幼稚園の頃から知ってたよ!!」と得意気な返事があった。
ああ、ちゃんと成長しているんだな。としみじみ。
知らない間に大きくなっていく子どもたち。
なるべくいっぱい知れる努力をしようと改めて感じた。
コメント