どーも、新米林業屋のとておです!!
今回は【研修や講習会の内容を実務に活かすためには】というおはなしです!
研修や講習会の内容を実務に活かすためには
先日、『架線集材』のための講習会がありました。
林業に限らず、研修や講習会などを受ける機会があると思います。
講義の内容で基本的な操作や必要な知識などを教えてもらえますが、それをいざ実務で使うとなると、研修時に使っていた道具や設備が会社にはなかったり、実際の現場の環境では講習通りにはいかなかったりと、「研修・講習での内容を実務に活かしきれない」という状況は多々発生していると思います。
今回の講習会での僕個人の目標として、基本的な操作、基本的な知識を学ぶのを前提に、
・なるべくたくさん発言する
・なるべく実務に活かせるように考える。質問する。
・普段話せない方とのコミュニケーションを積極的にとる。
というようなことを強めに意識をして臨みました。
結果的に、必要な情報は仕入れることが出来て、コミュニケーションもたくさんとれたので、個人的には充実した講習会となりました。
架線集材とは?
架線(かせん、がせん、英語: overhead line)とは
空中に張り渡された送電線や電話線などの電線(架空線、架空電線)。または、それらの線を架け渡すこと。架空線や空中線には電線ではないものも含まれる。
引用・ウィキペディア
作業範囲の木などにワイヤーロープを張り巡らせて、『集材機』などを使って、木を引っ張り出す作業を『架線集材』と言います。#めちゃくちゃざっくり #最近やりはじめたばかりなもんで
ワイヤーの張り方の種類もたくさんあって、現場に合わせた張り方や、機材の設置場所や、搬出経路などなど、作業をするためには、たくさんの経験や知識が必要で、かなり頭を使う作業だと思います。
ですので、架線を張る作業には『経験を積む時間』がある程度必要です。
ご多分に漏れず、ウチの会社でも架線の作業が出来る人の高齢化が進んでおり、中堅や若手への技術・知識の継承が必要ということで今回の講習会がありました。
「今までのやり方を踏襲しつつ、今の時代や技術に合わせた方法も考えていきましょう」
というのも、今回の講習会のお題のひとつでした。
『スマート林業』ってやつですね。
「何か質問などはありますか?」への回答
会議や講習会などの複数の人がいる場所での発言ってとても勇気が必要です。
僕はとてもとても苦手です。#僕は人見知りです #って言っても大体信じてもらえません #人見知りじゃないかもしれません
おそらく、大多数の人が僕と同じく苦手に感じているのではないでしょうか?
しーんと静まり返る会議室の中で発言するのって戸惑ってしまうし、質問をするためにはそれまでの話の内容を振り返ったり、疑問点をしっかりと言語化する必要があります。
「簡単な事でもいいから、疑問に感じたことはとにかく発言しよう、聞いてみよう」が今回の講習会でのミッションにしていました。
まずは準備体操がてら簡単な質問をして場の空気に入り込み、次のミッションへ。
「なるべく実務に活かせるように考える。質問する。」というのがもうひとつのミッションだったので、ここに結びつくように、頭をフル回転させて講習会の内容を取り込み、「実際の現場だったらどういう段取りになるのか」、「そもそも現場に入る前の段取りから考え直さないと、現状のやり方では講習通りには出来ないぞ?」などなど、質問したいことを次々と考えていきました。
脳内で言語化したものを「何か質問はありますか?」のタイミングで吐き出す。
個人的には良い質問が出来たと思いますし、なによりしっかり発言できたことに達成感がありました。#その反動で家に帰ったら頭が痛くなりました…
個人的な達成感はさておき、講習会と実務を結びつけることが大事という話に戻ります。
実際の現場ではそう上手くはいきません
僕自身よく見聞きすることですが、今回も講師の方が、
「…とまぁ、講習ではこういう風に教えたり、実技をしますが、実際の現場ではそう上手くはいきません」
と、おっしゃられていましたが、それでは意味がないのです。#ほんまに
研修のために用意された環境と、実際の現場の環境との違いの差をいかに埋めて、現実的な行動に結びつけられるかが重要だと感じます。
とはいえ僕自身経験も知識も足りていないので、『他の人にパスをするような質問』を意識してみました。
「いつもどういう風な段取りの仕方をしているか知らないのですが、先生がいうような環境でやるためには、〇〇を用意したり、そもそも△△から見直さないといけないということですか?」
のような質問の仕方をして、自分の知らない知識はここで、こうすれば解決できますか?と聞いてみる。
かつ、知らない用語が出てきたらその場でスマホで検索したり、直接聞いてみたりする。
『やったことがない作業』の講習では知らないことの方が多くて当たり前なので、積極的に質問し、「実際の現場ではどうすればいいか?」をとことん追求する。
僕自身これからも他の講習等に参加することがあると思うので、『研修内容と実務のすりあわせ』には積極的に取り組んでいこうと思います。
スマート林業とは
林野庁では、地理空間情報やICT等の先端技術を駆使し、生産性や安全性の飛躍的な向上、需要に応じた高度な木材生産を可能とする「スマート林業」を推進しています。
引用・林野庁ホームページ
「ICT」は「情報通信技術」の事です。#インフォメーションアンドコミュニケーションテクノロジー
今回の講習会では『スマート林業』もお題のひとつでした。
そんな講習会の途中、とあるお役所の方(たぶん偉い人)がこうおっしゃられていました。
「オンライン会議ねぇ…あれはなんというか心がこもってないからイカンですねー。やっぱり実際に目と目を合わせて話しないと!」
言いたいことはわかります。が、
『情報通信技術の先端技術を駆使した林業』を考える講習会の中での発言としてはどうでしょうか?
今まで使ったことのない技術、次から次へと出てくる新しい技術、それらについていくことは大変です。
ですが、こういった考え方をお持ちの偉い方が上層部にいると、技術の進歩が遅れてしまうような気がします。
新しい技術や情報は、とにかく使う。とにかく慣れる。とにかく触れる。
得意・不得意はあると思いますが、自分の不得意を他者に押し付ける前に、工夫が必要であれば考える事が大事だと思います。
もちろんこのお役所の方も「押し付けている気はない」と思いますが、『上の立場の方』の発言にはある程度の力があるということも認識していただけるといいなぁと思います。
オンライン会議であれば、「どうすれば画面上で心が通じ合うようにできるか」を考える。
最先端の林業機械や技術も、「どうすれば現場で上手く活用できるだろうか」と考えて使わなければ、『宝の持ち腐れ』となってしまうかもしれません。
否定するのではなく、受け入れる。受け入れたのち、不得意であれば改善策を練ってみる。
改善策が見つからなければ、得意な人に聞いてみる。得意な人にお願いしてみる。
講習会や会議とかの場では、そういった『助け合い』がうまれるような場であると、もっとスムーズに色々なアイデアが出てくるような気がします。#僕も気を付けます
普段話せない方とのコミュニケーションを積極的にとる。
現在、現場への移動は直行直帰なので、ほぼ家と現場の往復の毎日です。
今回の講習会は事務所で行われたので、普段なかなかお話が出来ない方とのコミュニケーションを積極的にとろうと考えていました。
誰がどういう仕事を担当していて、どういう人柄なのか、仕事で疑問が浮かんだ時に誰に相談すればいいのか、などなど、積極的にコミュニケーションをとることで、仕事やアイデアの幅が広がると考えています。
作業で必要な技術については直属の上司(班長)に聞けば教えてくれますが、事務的なことや、細かい情報は「知らない・わからない」ということもあるので、どこから・誰から情報を仕入れればいいかの幅を広げておけば、困った時に役に立ちます。
積極的なコミュニケーションの必要性を感じたのは、班行動をしているせいか、なんとなく『鎖国的』な雰囲気がしているからです。
普段は特定の人との交流しかないため、情報が一定で、ほとんどのスタッフが業務連絡でしか交流できていないという感じです。
交流が出来ないのは、新型コロナウイルスが原因のひとつでもあると思いますが、それでも時間は過ぎていくので、今回のようなタイミングがあれば逃さず、積極的に行動できるように心がけています。
まとめ
今回の講習会は『架線集材』と『スマート林業』がお題でした。
必要な情報を仕入れつつ、個人的なミッションもしっかりクリアできたので、個人的には大収穫な会となりました。
ただし、本番はこれからで、講習会で得た情報を現場で活かせなければ、せっかくの収穫がもったいないという状況になるので、しっかり活用していきたいと思います。
今回はこのへんで!!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
参考になれば幸いです!
ほなまた!!
コメント