ヒーターベスト(電熱ベスト)の実力やいかに!?
どーも、新米林業屋のとておです!!
今回はヒーターベストのおはなし!!
いよいよ本格的に寒くなってきました。
以前の記事でも書かせていただいたヒーター付きのジャケット・ベスト。
11月半ばだというのに、つい最近まで大汗をかくくらい暑かったのでなかなかヒーターベストを使用する機会がありませんでした。
やっと震えるくらいの寒さになってきたので、ヒーターのスイッチをオンにしてみました。#嬉しいやら、辛いやら
ヒーター付きウエア(電熱ウエア)とは
ヒーター付きウエアとは文字通り、ヒーターのついたジャケットやベストの事です。
発熱ユニットを装着できる専用のウエアがあり、発熱ユニットには小型のバッテリーで電力を供給します。
専用ウエアはたくさんの種類があり、その中にはレインウエアタイプもありますので、雪の降る日などにも活躍してくれそうです。
必要なアイテム
・専用ウエア
ベストやジャケット、レインウエアなど、カジュアルに使えそうなデザインからガッツリ作業服のようなものまでバリエーションはとても豊富です。
自分の環境にあったものを選びましょう。
・発熱ユニット
発熱ユニットはバッテリーから給電し発熱します。
僕が使用しているタイプは「弱・中・強のモード」が選べて、「中・強モード」には『やけど防止機能』がついているので、1時間連続で使用すると自動的に弱モードに切り替わる優れものです。
・バッテリー
バッテリーは、『専用バッテリー』で発熱ユニットとセットで使用しないといけないものや、『モバイルバッテリー』が使用できるものなどの種類があります。
購入の際には、発熱ユニットとバッテリーの組み合わせに注意が必要です。
メーカーによってはヒーターベストと同じバッテリーで夏場に使用する『空調服』にも使いまわせたりするので、そのあたりも合わせて確認しておくと、バッテリー代がお得になるかもです。#バッテリーって高いっす
実際に使ってみた感想
実際に現場で使用してみた感想を素直に書きます。
フォワーダーでの運搬作業時にはじめて使用しました。
フォワーダーは木材を運搬するための機械の事です。#通称「戦車」
トラックなどが入れないような作業道を、木材を積んで走ることが出来ます。
作業道の奥の方で切った木材を運搬トラックが入れるところまでフォワーダーで運ぶのですが、往復の移動が30分ほどかかる現場での作業でした。
フォワーダーの操縦席は『個室ではない』ので、吹きさらしで運転します。#寒い
運転中はほぼ同じ体勢のまま動かず風を直接受けるので、冬のフォワーダー移動は本当に寒いのです。
そして『ヒーターベスト』の登場です。#やっとか
バッテリーの持ち時間を考えて、まずは『弱モード』で使用。
暖かさを感じるまでに少し時間がかかり、暖かさを感じ始めても「ほんのーり暖かい」といった感じで、正直寒さは軽減されませんでした。#よって弱モードは封印します
そうこうしているうちに小雨が降り始めたので、寒さが一気に増しました。
そこで『強モード』に切り替え。
『強モード』はすぐに暖かさを感じました。
使用して10分くらいで「ちょっと暑いなぁ」と感じるくらいまで暖かくなりました。#このときは本当に感動しました
『強・中モード』はやけど防止のため、連続使用1時間で自動的に『弱モード』に切り替わる安全設計なので長時間の使用は出来ませんが、『強モード』で身体を暖めたら電源を切り、また冷えはじめたら『強モード』で暖まる、という使い方が良さそうだと感じています。
ヒーターベストを現場でリアルに活躍させようと思うと他にも少し工夫が必要だと感じました。
工夫が必要だと感じるポイント
・コントローラー
ヒーターベストの強弱を切り替えるためのスイッチがあります。
このスイッチ、『反応が良すぎる』ので、作業中に勝手に切り替わってしまいます。#残念
ちょっと触れただけで切り替わるので、作業中になるべく触れないような工夫が必要なのですが、ここはまだ良い答えを出せずにいます。#いい方法があれば教えてほしいです
フォワーダーでの移動中はもちろん『シートベルト』を着用しているのですが、シートベルトの位置がちょうどスイッチに触れる位置にくるので、スイッチとベルトが干渉しないようにごそごそと何度も微調整をしていました。#ちょっとめんどくさい #シートベルトを強調したのは着けない人が多すぎるため
・汗冷え対策
木を切り倒す『伐倒作業』をしていると、常に身体を動かすので真冬とはいえ汗をかきます。
この汗をかいた後の『小休止』がとても寒いのです。
ずーっと木を切り続けていられる現場であればいいのですが、数本切り倒しては重機で片付けるのを待つといった段取りで作業をすることもあります。
動きを止めた時に襲ってくる『汗冷え』が本当に寒くてつらいのです。
この汗冷えを防ぐためにヒーターベストを活用しようと思った…のですが、使用できませんでした。
使用できなかった原因は現時点では正直よくわからないのですが、おそらく汗が原因ではないかと推測しています。#推測、憶測です
状況を説明します。着用状況はインナー、ヒーターベスト、ヤッケの順番で着ていました。
作業現場でヒーターベストを脱いだり着たりを繰り返すのは手間がかかるので、多少暑くても着たまま作業します。#めんどくさいもの
伐倒作業が続き、いい感じに汗をかいていました。
チェーンソーの目立て(チェーンソーの刃をやすりで研ぐ作業)をしようと思い、汗冷えを防ぐためにヒーターベストのスイッチを入れたところ『エラーのランプ』が点きました。
接触不良を疑いましたが、家に戻ってから再度電源を入れると正常に動作しました。#壊れたと思っていたのでほっとしました
『エラーランプ点滅時』はコントローラー部に汗か湿気の水滴がついていたので、おそらくそれが原因でエラーが発生したのではないかと思っています。#たぶんね
説明書によると使用可能気温は『-5℃~30℃』で、その日の気温は11~14℃(だいたい)の範囲内だったと思います。
『汗冷え対策』が目的で使用するためにも、バッテリーやコントローラーを袋などに入れるといった工夫が必要だと感じました。
・発熱ユニットの清掃
発熱ユニットからは直接ケーブルが出ているのでもちろん洗濯などは出来ません。
でも、冬場でも汗をかくことはあるので、発熱ユニットの汗汚れなどが少し気になります。#におわなければいいが…
これに関しては『干す』しか答えはなさそうですが、「うーん、なんだか気になるなぁ」なポイントです。
まとめ
ヒーターベストまとめ
・ヒーター付きウエアとは文字通り、ヒーターのついたジャケットやベストの事です。
・専用ウエア、発熱ユニット、バッテリーのセットで使用します。
・やけど防止機能がついているモデルもある
・専用ウエアはバリエーションが豊富なので、使用環境に合わせたウエアを選べます。
・実際に使ってみると工夫が必要だと感じるところが数か所ある。
冬場の山仕事の体温調節は本当に難しいです。
寒いとはいえ動けば汗をかくし、汗をかけばそれが冷えの原因になります。
『電熱ウエア』を上手に使いこなすことで、厳しい冬も乗り越えられるかもしれません。
引き続き自分で使用しながら『ヒーターベストの最適な使い方』を探していこうと思います。
冬場の服装の参考になれば幸いです。
今回はこのへんで!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
ほなまた!!
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