【新米林業屋×映画】林業にまつわる映画『ザ・ビッグ・ツリー』

林業
とてお
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どーも、新米林業屋のとておです!

今回は【映画 『ザ・ビッグ・ツリー』 を観ました!】というおはなし!

『ザ・ビッグ・ツリー』

林業にまつわる映画って意外と少ないですよね。

今回観た『ザ・ビッグ・ツリー』という映画は、アマゾンプライムビデオで『林業 映画』で検索してたまたま見つけました。

1952年に製作された映画で、ストーリーは1900年のアメリカという時代設定。

木を切って大儲けしようとたくらむ人と、大事な木と土地を守るために戦う人たち。

お金と権力と宗教と男と女。

1900年代の林業の手法(と思われる)が、ちらーっとだけ登場します。

オノとノコギリ

映画の中でオノとノコギリを使って木を切り倒すシーンが何度か出てくるのですが、僕にとってはこれが新鮮でした。

チェーンソーを使って木を切るのが当たり前になっているので、『薪割り体験』とかでしかオノは持ったことがありません。

オノで『受け口』を作って、『くさび』を叩くシーンもあったので、『木を切る方法』というのはオノでもチェーンソーでも同じなんですね。

ノコギリは二人で使うヤツが何シーンも使われていました。

こういうやつです↓↓↓

『両手引き鋸』や『二人挽き鋸』と呼ぶらしいです。#はじめて知った

『両手挽き鋸』は結婚式でも使われることがあるのだとか。

屈強な男たちがこのノコギリで『追い口』を切っていき、どでかい木が倒れていく。

こういった『木の切り方』というのは誰が考えたものなのか。

これがちょっとググったくらいじゃ意外と出てこなかったので、要勉強のポイントですね。#検索ヒットしなかったー

丸太材の運搬方法

では、切った丸太をどのようにして運んでいたのか。

映画の中では『川の流れ』を使って運んでいました。

丸太の上に乗って方向転換したり、岸から長い棒でつつきながら丸太の流れをあやつっていました。

最終的には機関車に載せて運んでいました。#劇中、その機関車が大変なことに…

アホみたいな発言ですが、木ってめちゃくちゃ重たいんです。#みんな知ってる

今みたいに重機やトラックがなかったころは、人の力や知恵や工夫でとんでもなく重たいものを運んだり、加工したりしていたんだなぁと、あらためて技術ってすごいなと感じました。

便利な道具や機械など、今の世の中ではなんでも揃っている。

物がなかったころは、「より便利になるようにするにはどうすればいいか」と考える人がいて、実際に発明して、それを僕たちが使っている。

以前の記事でも書いたのですが、『物がなかったころの世代』と『物が揃っている世代』とでは、考え方や生き方が変わってきました。

映画の中での『木の切り方』や『丸太の運搬方法』を観ながら、『新しい発見』が少なくなってきた中での考え方や生き方についてをうっすらと考えていました。

何十年経っても変わらない方法やより便利に進化していくもの。

「便利な物や方法は頭のいい人が考えてくれる」と思考停止にならずに、自分の身の周りの小さなことでもいいから、思考して工夫していけるようになりたいですね。

バカでかい木を切ったことがない

林業に携わって1年ちょっとなので当たり前っちゃ当たり前なんですが、映画に出てくるようなものすごく大きな木を切ったことがありません。

今は『間伐』が主な作業なのですが、間伐では成長途中の木を切るので、木の年齢はだいたい20~40歳くらいです。

映画で登場するような大きな木は100年以上とか数百年単位の木です。

もはや神の領域くらいにまで育った木は存在そのものがありがたい?木です。

映画では信仰の対象となっている木を守る人たちと、その木を商売に結び付けようとする人たちの戦いが繰り広げられます。

僕自身、仕事として木を切っていますが、僕より長く生きた木を切るわけですので、なんとなく不思議な感じがすることがあります。

一本一本、大事に思いながら切る方もいますし、生きるために切る人もいて、なにも考えずに切る人だっている。

良い悪いの話ではなくて、考え方は人それぞれ。

でも、どうせやるなら『キレイな仕事』をやりたいとは思います。

なるべくキレイな状態で木も山も残せるように努力していこうと思います。

バランスよく生きるって難しい

ストーリーを進める上で当たり前なんですけど、映画や漫画などにはいわゆる『ふつーうの人』ってあんまり出てこないですよね。#そりゃそーだ

『超大金持ちになりたい強欲な人』

『自分の身を犠牲にしてまで誰かの為に尽くす人』

『権力を手に入れて自分の思うがままに力を振りかざしたい人』

などなど。ストーリーの中心人物に『普通の人』はいません。#そりゃそーだ

自分にはない極端なキャラクター性を持った人たちが、画面上であーだこーだやるから、非日常を感じる事が出来て、それを楽しむのが映画などのエンターテインメントです。

じゃあそういう強烈なキャラクターに憧れるかどうかでいうと、「いや、バランス良く生きたいです。」というのが僕の考えです。

『大金持ちになりたいわけではないけど、小金持ちにはなりたい。』

『自分の事を犠牲にしすぎるのは嫌だけど、家族や誰かの為になるような事はしたい。』

『強い権力には興味はないけど、権力を振り回してる人にはほんのちょっとだけ噛みつきたい。』

バランス良くというか、若干の矛盾を持っているというか、極端なことには憧れはするけど、ほんのちょっとのスパイスくらいでちょうどいいというか。#わがまま

でも、こういうことを考える事が出来るのが、映画やエンターテインメントの良いところですよね。#何の話やねん

林業の映画とかマンガって作るの難しそうですね

林業の映画とかマンガってほんとに少ないですよね。

それだけの需要が無いのだと思いますが、ストーリーにするのが難しいのかなぁと感じています。

『ウッジョブ!』は「今から林業はじめます、林業ってこんな感じです」みたいにわかりやすくて、面白く林業を知れるので良いですよね。#今度もう一回観よう

ここからは僕の妄想です。#急にどうした?

『やたらと運の悪い林業作業員の主人公が、作業中に様々なトラブルに巻き込まれるけど、周りの人たちのおかげで毎回なんとか助かる。』#コメディで!

みたいなストーリーで、林業を知らない人たちには林業を知ってもらうきっかけになって、林業従事者には「こういう危険がありますよー」みたいな注意喚起的な意味合いのあるマンガがあれば面白そうだなぁって考えています。

作るかどうかはさておき、せっかく林業に携わってるんだからなんとか盛り上げたいなーと思っています。

林業の映画とかでおすすめがあったら教えてほしいです!

とてお
とてお

今回はこのへんで!!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

ほなまた!!

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コメント

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