「とておさんって優しいですよね。お子さんに怒ったりしないでしょ?」
と、娘のお友達のママさんから幼稚園のお迎え時に言われた。
「いえいえ、めちゃくちゃ怒りますよー。」と事実を伝える。
質問をしてきたママさん自体も優しい雰囲気な方で、パパさんも同じくとても優しそうな方だ。
「それこそご主人さんもめちゃくちゃ優しそうな方ですよねー。怒ったりされますか?」と僕からも尋ねてみる。
「あんまり怒らないけど、普段優しい分、怒ったときに子どもたちがシュンとしてしまうんですよー。私のほうがずっと怒ってます。」とのこと。
SNSで見かけた言葉をなんとなく思い出していた。
他人と比較しちゃダメ。なぜなら比較するとき、他人のいい面しか見てないから。スッピンの自分と化粧バチバチの他人を比較するのと同じ。
引用:ゆうきゆうさんのXポスト
幼稚園にお迎えに行くときに不機嫌そうにしている親を見かけたことがない。
僕もそうだが、みんなある程度「よそ行き」の表情をしているのだと思う。
どのママさん・パパさんも、僕の目には「優しそうなママ・パパ」として映っている。
僕自身「優しいパパ」を演じているつもりはないが、「不機嫌なパパ」、「怖そうなパパ」には見られたくないし、そう思われないように意識はしている。
バチバチの勝負化粧はしてないけど、ナチュラルメイクくらいはしているような感覚だ。
間違いなく「スッピン」ではない。
きっと、どのママ・パパも同じでは無いだろうか?
そして、「比較をしてしまう」というのもとてもわかる。
子どもたちに対して叱ったり、怒ったりしたときに、「他のママ・パパは子どもたちに怒ったりしないのだろうか?」とか「私って怒り過ぎなんだろうか?」とか、そういった不安を抱えてしまう。
その不安を解消したくなったときに「他人との比較」が登場する。
「他の家庭はどうなのか?」
「他のパパ・ママはどうしているのか?」
「僕・私だけじゃないよね?」
という不安に対しての答え合わせがしたいのだ。
自分は正しいのか?間違っているのか?その答えがいちいち知りたくなる。少なくとも僕はそうだ。
「それこそご主人さんもめちゃくちゃ優しそうな方ですよねー。怒ったりされますか?」という僕の質問も不安の表れなのかもしれない。
答え合わせがしたい。安心したい。そんな気持ちが見える質問だ。
しかし、これはあくまで親同士の話だ。
いくら「僕は優しいパパです。」、「私は優しいママです。」とバチバチの厚化粧をしたところで、子どもたちはスッピンのママとパパを知っている。
子どもたちの表情や、態度を見れば、答え合わせは出来る。
「パパー!!」と僕に向かって全力で走ってくる娘の顔を見てホッとする。
そして、娘のお友達も「ママー!」「パパー!」と明るい表情をしている。
みんなきっと、「優しいママ」、「優しいパパ」なのだ。
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