どーも、新米林業屋のとておです!
今回のテーマは『下刈りのコツ』について!!
今すぐ知りたい!『下刈り』のコツ!!
『下刈り作業』とは、植えた木の周りの雑草や雑木を刈り取る作業です。
夏場がメインのきつい作業です。#ほんとにきついです
『下刈り作業』についてはこちらの記事も参考にしてみてください。↓↓↓
さて、『下刈りのコツ』についておはなししていきましょう。
というのも、林業一年生だった頃の僕がめちゃくちゃ知りたかった情報だからです。
めちゃくちゃ正直に言うと、『実際にやってみる』のが一番身につきます。
当たり前といえば当たり前なのですが、何かを意識してやるのと漠然とやるのとでは習得スピードが圧倒的に変わってくると思うので、今回の記事が少しでも役に立てればと思っています。
とはいえ、この記事を書いている僕も『新米林業屋』です。執筆の時点では林業2年生です。
「『初心者向けの下刈りのコツ』って言ったってアンタも初心者やがな~!」
というご意見は重々承知の上で書いていきますので、『やるかやらないか』はこれを読んでいるあなた次第です。
参考になると思えば試してみてください。そうでなければスルーしてくださいね。
というわけで、思いつく限りの『下刈りのコツ』いってみましょう!
石を切らないコツ
僕自身、林業一年目の下刈り作業で一番苦労したのは『石・岩』との戦いでした。
刈刃を時間をかけてきれいに研いでも、石にぶつければすぐに切れ味が悪くなります。
切れ味が悪くなると『力ずく』で刈ろうとするので、疲れやすくなるし、石にぶつける回数が増してしまいます。
作業効率も悪くなるので、とにかく刈刃を石にぶつけないようにすることが『林業・下刈り初心者』にとって、一番知りたいことかもしれません。
では、現時点(林業2年生)で実際に行っている『石を切らないコツ』の説明です。
・むやみに振らない
刈り払い機の使い方としては、刃の回転方向の関係で、「右から左に刈る」と習ったり、説明書や教科書に書いてあったりします。
実際の現場では、刈り払い機はまさしく『縦横無尽』に動き回ります。
低いところも高いところも、平坦も斜面も、崖もガケもがけも、とにかく色んなところを刈るので、教科書通りにはいきません。#ガケ強調しすぎ
そんな時、考えなしに刈り払い機を振ると「カツーン!!!」と石にぶつけてしまいます。
下刈りに慣れてくると石がありそうな場所が“なんとなく”わかってきます。
そういう怪しい場所は、『少し高めの位置』から刈るようにしています。
石が無ければそれでいいし、石を発見できれば『謎の優越感』に浸れます。#「ほらここに石あった~」「おいら天才~」みたいな感じ
・出っ張ってるところを意識する
刈り進めていく先の『一番出っ張っているところ(高いところ)』や『石がありそうなところ』に刈刃を上から置くようにします。
その出っ張っているところの可能性としては下記の通り。
・単純に草が高く伸びている
・石、切り株などの障害物がある
今回は『石があった場合』について、絵を使ってご説明します。#絵は雑です。すみません。書き直してもらう予定です。→描き直してもらいました!!(イラストレーターセブン)
まず、『出っ張っているところ』や『石がありそうなところ』に刈刃を上から置くようにすると、石の上に『刈り払い機の安定板』の部分が接地します。
『安定板』は刈刃の裏についているこういうヤツです↓↓↓
安定板が石に乗っかるので、直接刈刃が触れません。
で、その『石の高さ』をキープしたまま左右に振れば、石に当たることなく、かつ平坦に見えるように刈れます。
「その『一番出っ張ってるところ』を見つけるのが難しいんじゃ~!!」
って言うのもわかります。正直、なんとなくです。雰囲気です。#シックスセンス
でも、セオリー通りに「右から左に刈る」、「とにかく低く刈る」ばかりを意識していると『石たち』の餌食になるだけです。
「この辺なーんか盛り上がってるなぁ…」とか怪しいところは『とにかく安定板を上から置く(乗せる)』ようにしてあげるだけで、石切り事故の件数はかなり減少しました。#とてお調べ
平らに刈るコツ
僕は『平らに刈るように』と結構注意されました。#今でも注意されます
刈る高さがマチマチだと『とら刈り』と言われ、トラの模様みたいに、色が濃いところと薄いところでムラが出てしまい、刈り残しも目立つようになります。
刈る高さをなるべく均一にしてあげるだけで、刈った後の見た目のきれいさが全然違います。
この刈る高さを均一にするためのコツも『安定板』を意識しています。
『安定板』の高さ(厚み)に合わせて刈ってあげると理論上は刈る高さが揃うと思います。
そう上手くはいかないから苦労するわけですが…。
『石を切らないコツ』と『平らに刈るコツ』はどちらも『安定板』を意識するということは共通なので、「どうしても石を切るのが嫌なんです~」という方は是非一度、『安定板』を意識してみてください。
届くところまで手を伸ばす
下刈り作業の現場によっては、『急斜面』が続くようなところも多々あり、歩くだけで大変です。
植えつけをする前に、倒した木や枝を集める『棚』というのを作るのですが、『棚の上』はこれまた歩きにくいのです。#『地拵え』という作業があるのですが、僕はまだやったことがないので、詳細は省きます
とにかく、『普通に歩くことが大変』なところがたくさんあるということです。
スパイク付き地下足袋を使用していますが、滑るときは滑るし、歩きにくいところは歩きにくいです。
そこで、「なるべく歩数を少なくするためにはどうしたらいいだろう?」と考えます。
その答えが、『届くところまで手を伸ばす』です。
腕をいっぱいに伸ばして、刈り払い機の届くところはなるべく刈りきってから、次の一歩を踏み出す。
そうすることで、歩きにくいところを歩く数が減るので、滑落防止や体力温存につながります。
ただし、石の多いところや見えにくいところに手を伸ばすと、石を切ったり、苗木を切ったりしてしまう可能性が増えるので注意深くやりましょう。
深追いしすぎて体勢を崩してしまうのも危険です。注意しましょう。
ちなみに僕の刈払い機は『ロングリーチタイプ』で、柄が長いので刈る範囲が広いです。
それをさらに腕を伸ばして刈っています。#腕力つきます!!
きれいな刃で刈る
刈刃がとにかくきれいに研げていないと話になりません。
刈れないし、疲れるだけです。
とは言いつつ、ここで『研ぎ方』について語れるほど、僕も上手ではありません。修行中です。
『研ぎ方』についてはYouTubeや他のブログを参考にしてみてください。
今回は言ってみれば、『きれいな刃をいかに長持ちさせるか』というのが『下刈りのコツ』の裏テーマのような気がします。
きれいに研いだ刃を、石や障害物にぶつけずに、平らにきれい刈り続ける。
そうすることで、疲れにくく、スムーズな下刈り作業が出来ます。
【今すぐ知りたい!『下刈り』のコツ!!】は僕が林業一年生の時に知りたかったことを書いてみました。少しでも参考になれば幸いです。
今回はこのへんで!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
ほなまた!!
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