【林業×読書】『林業男子 いまの森、100年先の森』山﨑真由子 山と渓谷社

林業
とてお
とてお

どーも、新米林業屋のとておです!

今回は読書!『林業男子』です!

『林業男子 いまの森、100年先の森』山﨑真由子 山と渓谷社

『林業』の認知度ってどれくらい?

先日、ウチの家族と奥さんの友達(A子さん)とお花見に行った時のとある会話。

A子さん
A子さん

とておさん、仕事変わったんですよねー?

何のお仕事されてるんですかー?(^^)

とてお
とてお

今ね『林業』やってるよー!!

A子さん
A子さん

へぇ~。あんまりどんな仕事か想像つかないですねー。

とてお
とてお

山で木を切る仕事って言ったらわかるかなー?

A子さん
A子さん

んー。なんとなく(^^)

『林業』についての世間の認知度はおそらくこの反応がスタンダードだと思う。

調査人数は一人だけど、たぶん大体こんな感じの反応であろう。

今回の『林業男子』の本文にも、『一般の人にとっては、林業は遠い存在であること』と書かれている。#自分のやってる仕事以外は大体遠い存在

林業の認知度は「まぁ大体これくらい」っていうのがわかったところで、「そもそも認知度って高い方が良いんだっけ?」って考えに発展しました。

結論『どっちでもいいかな』に落ち着いたのですが、ちょっとだけ深堀りします。

林業従事者の減少

林業に携わっているので「林業従事者の減少」というワードを良く目にします。

これは“林業に携わっているから”目にするだけであって、もっと広い視野で見れば、ほとんどの職業が『人手不足』に悩まされています。

日本の人口は減り続けていて、少子高齢化がどんどん進んでいるので、『働く人の割合』は減って当然です。#あっという間に1億人下回るかも

『高年齢者雇用安定法』で定年を70歳に引き上げる動きもありますが、『担い手不足』とか『若手不足』には、引き続き、どの企業も悩まされるのではないでしょうか?

『認知度』について話を戻すと、『認知度が高い』というより『認知のされ方が良い』を目指せば、『人手不足』は解消されるのではないでしょうか?

例えば、いくら認知度が高くても『きつい、汚い、危険、しんどい、辞めたい、楽しくない…』などなど、ネガティブな言葉がいっぱい出てくる仕事に自ら前のめりで就職しようとする人っていないですよね?#え?いないですよね?

『体力的にはきついけどやりがいがある』『危険な仕事だからこそ、家に帰った時に安心できる。家族を大事にしようと思った。』みたいなポジティブな伝え方をして、良い認知のされかたをすれば、「この仕事やってみようかな?」と良いきっかけ作りになると思います。

僕のブログもそこを目指して書いていこうと思います。

東京の森林面積

『林業男子』の第1章のタイトルが『大都会東京にも林業従事者がいる!!』ということで、林業を知らない読者の方や一般の方は同じように驚いたのではないでしょうか?

ちょっと気になったので『東京の森林面積』を調べてみました。

東京都には、標高2,000mを越す雲取山から亜熱帯性気候を持つ小笠原諸島まで多様性に富んだ森が分布しています。

森林面積は、約8万haで、都の総面積の4割近くに及びます。

引用:東京都労働産業局

東京都の約4割が森林で、全国平均が約6割というデータでした。#データ面白い

実は昔、東京に住みたい願望があって、東京の中でも田舎の方に住居探しに行ったことがあります。

駅名忘れましたが、そこの駅の周りはショッピングモールになっていて、10分ほど歩けば田んぼと山、みたいな『田舎と都会のミックス』に驚いた覚えがあります。

ですので「東京に林業従事者がいても不思議ではないなぁ~」というのが本を読んだ時の印象だったのですが、みなさんはいかがでしょうか?

林業女子

林業界では女性の存在はとても重宝されている印象があります。

どうしても『体力仕事=男』みたいなイメージがあるんでしょうね。

昨年、ウチの班に県からの依頼で研修生が数人くる事があって、その際20歳の女性も参加されていました。

とてお
とてお

若い女性の方で林業やってると、雑誌とか県とかから色々取材来るんじゃないですかー?

研修生
研修生

もうすでに何件かあって、雑誌とかにも載ってます!!

他にも色々お話をお伺いさせてもらったのですが、とてもしっかりしていて、研修での習得スピードも速く、きっとこれからも色んなところからお声がかかるんじゃないかなー?と思っています。

ちなみにその女性の方は研修生とはいえ僕より林業歴長かったので、僕が色々教わってました(^_^;)

「キミは林業を食い物にするのか?」

本の中で『キミは林業を食い物にするのか?』という一文が出てくる。

林業コンサルタント古川大輔さんが色んな林業企業と横のつながりを増やしていく際にとある企業主から言われた言葉。株式会社 古川ちいきの総合研究所

本の中では最終的に和解し、業界を元気にするために一緒に動いているとの事でしたが、こういう『新しい物事を嫌う人』というのは少なくないんだろうなぁと感じました。

『人は知らないことに恐怖を覚える生き物』というのを見聞きしたことがあります。

新しい物事を取り入れたり、挑戦するにはある程度の勇気と知識が必要です。

常に自分が勉強をしていないと、新しい物事には出会えないし、最悪騙されたり、何らかの被害に遭う可能性も高まります。

身を守るために疑うことも大事ですが、正しい選択が出来るように、常日頃から勉強していくことが、未来の武器・防具になるので、常に意識していたいですね。#昔から勉強しておけばよかった

木材自給率について

『林業男子』は2014年に出版された本です。

この本の中で『未来の木材自給率』について書かれています。

木材自給率とは「国内で消費される木材のうち国産材の占める割合を示す指標」のことです。算出方法は国内の木材生産量÷国内総需要量で、毎年林野庁が算出しています。

国土の2/3が森林で覆われている日本ですが、世界有数の森林大国といわれている反面、世界有数の「木材輸入国」という矛盾を抱えています。

引用:株式会社ヨシカワ

農林水産省が2009年に出した『森林・林業再生プラン』の中で『2019年には木材自給率50%以上の予定』と書かれていました。

実際に2019年の木材自給率がどうだったかというと、『37.8%』でした。

2010年が『26%』だったので、上昇はしていますが、予定通りには事は運んでいないようです。

まとめ

・林業の認知度について

林業の認知度は高くない。でも認知度を高めるより、“良い認知のされ方”を追求した方が林業従事者は増えるかもしれない。

・どこも人手不足

林業に限らずどこも人手不足なので、『林業男子』のように林業を紹介してくれる媒体は大事。

・林業女子は重宝される

絶対数が少ない『林業女子』は重宝されます。

企業側の『過度なアピール』等に使われないか心配ですが、林業女子は存在自体がスーパーレアなので、色んな所にひっぱりだこにされそうですね。

・常に情報はアップデート

自分や家族の身を守るためにも、情報のアップデートは大事です。

「古臭い考えの人」なんて陰口を叩かれないように、勉強し続けていたいです。

とてお
とてお

『林業男子』では伝統的な林業や宮大工さんのお話とか勉強になるお話もたくさんありました!

気になった方は是非読んでみてください(^^)

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

ほなまた~!!

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