【大きな進化より、「緩やかな右肩上がり」がちょうどいい】

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どうも、とておです。仕事や子育て、人生について僕が考えていることや感じていることなどをお話ししています。

佐藤航陽さんという方の著書、「未来に先回りする思考法」という本を今読んでいます。

「未来に先回りする思考法」というタイトルなんですけど、これは2015年に出ている本で、2015年、8年前から見た未来の話をしているんですよね。

この本の中で、今いろいろ大変なことになっているイスラエルとかの話が出てくるんですけど、「テクノロジーの進化には必要性が大事」と書かれているんですね。

困ったことがあるから、それらを解決するためにテクノロジーを進化させる。命の危険とか、戦争で負けないためとか、勝つために、必要だからテクノロジーを進化させる。

生物の進化も同じで、本の中では「変な形に進化した生き物でもそれは必要性を感じてそのように進化していった」というふうに書かれていました。

日本はどうしてこんなにも遅れているのか?ということにも触れていて、それは進化する必要性が今のところないからではないか、安心・安全で、戦争からも今は離れているというか、そんなに身近にあるものではない。現状維持のままでも、日本の人々は安心・安全に暮らせている。だから、テクノロジーとかそういったものを大きく進化させる必要がない。今のところ。だからどうしても遅れてしまっている。そういったことが書かれています。

これはすごく理解できると思うんですよね。逆境というか、困難な状況というのがないと、それを打破しようとする動きというのは生まれにくいだろうなと思うし、 投資とかでも何でもそうですけど、リスクを取っていかないと、リターンは得られないんですよね。

大きなリスクを抱えるからこそ、大きなリターンを得ることができる。今のこの安心・安全な国というのを守りながら、その状況を維持しながら抱えられる許容範囲のリスクというのは、きっとそんなに大きいものではないと僕は思ったんですよね。

じゃあ、日本をもっとより良いものにしていくために、もっともっと進化させていくために、大きなリスクを取ろう!と、もしなったとして、僕はそれに賛成できるのかというと、ちょっと怪しいなと思うんですよね。

大きなリターン、もっともっと大きく進化するために、そのためにいろんなところと競争していこう、争っていこうみたいになっちゃうと、競争は良いとしても、争い事とか命の危険ですよね、身の回りの危険、そういったものが今より増えるよって言われると、自分の身も大事だけど、やっぱり家族のことが心配になるというか。

家族の命の危険、そういったものまでを差し出してまで今の日本を進化させたいかって問われると、「僕はいいです。今のままで。」って思っちゃうんですよね。

でもリスクは、やっぱり大きいリスクをとっていかないと大きくリターンを得ることができないっていうのはもう分かっていることなので、今のままゆっくり、のんびりと進化していくんでいいんじゃないかなって僕は思っていると。

よくGDPとかね、ほぼ横ばいで、日本がどんどん他の国に追い抜かされている、とかっていう風にニュースとか見たりしますが、そのほぼ横ばいっていうのも悪くないんじゃないかって思うようになったんですよね。

「ちょっとだけ右肩上がり」みたいな状況っていうのは僕の中では理想なんじゃないかなって思ってるんですよね。

大きく右肩上がりに成長していこうとするとやっぱり逆境が必要だし、困難な状況っていうのが必要になってくると思うんですよね。それを乗り越えたいから進化する。テクノロジーをもっともっと進化させてこの状況を脱しようっていう風な動きになると思うんですよね。

やっぱりそういった大きく右肩上がりに成長する国や人っていうのは大きなリスクを抱えていると。戦争であったりとか、命の危険、身の周りの危険っていうのがあるからこそ、それを回避するために、自分の命を守るために、たくさんのものを進化させる必要がある。

そんな大きなリスクを今抱えたいですか?って言われたらもう無理なんですよね。

個人でできる範囲で言えば、自分の身とかを守りつつ家族の安全も確保しつつ、その中で許容範囲の抱えることができるリスクに手を出して、その分のリターンを得る。個人としてはとりあえず考えられる着地点かなって思うんですよね。別に今のままで十分じゃん。十分幸せじゃんって思うことってすごく大切だなって思うんですよ。

例えば、ここからより大きく、日本だけじゃなくて世界でというか、地球として考えたときに、「地球外生命体からの攻撃」とかってなってくると、地球人類全てに等しく危機が訪れるわけなので、そうなると無茶苦茶進化すると思うんですよね。でもそれが望ましいかって言われたらそうじゃないと思うんですよ。

みんなが手を取り合って仲良く成長していく世界っていうのは、やっぱり何か一つ大きな別の問題をみんなで共有するっていうことが一つのスイッチになるんじゃないかなって思うので、外部からの影響がない限りは、人類全員が手を取り合って仲良くするっていうことは難しいのかなっていうところに落ち着いてしまうのかなっていうふうに考えてしまうんですよね。

本当はそんな危険がなくて、自分の身の回り、家族の安心・安全を確保しつつ、その上でできる限りのリスクを取ってそのリターンを得るっていうのが理想なんじゃないかなって思うんですけどね。

大幅に進化していくっていうよりかは、ゆっくり、のんびり進化していく方が、僕の中では理想かなって思っちゃうんですけどね。

日本が進歩しないというのは、よくよく考えれば、当然というか。めちゃくちゃ安心で、めちゃくちゃ安全な国じゃないですか。その中で取れるリスクの幅なんて、限られてると思うんですよね。

だからまぁ、「横ばい」だったり、「緩やかな右肩上がり」っていうのは、よくよく考えたら良いことなんじゃないかってね、僕は思うんですけど。

そんなことをね、いろいろ考えさせてくれる素晴らしい本だなぁと。2015年に出た本ですけど、テクノロジーの進化とかについて、こんな前から考えられていたんだっていうね。

「未来に先回りする思考法」、佐藤航陽さんの本、素晴らしいなと。まだ読んでる途中ですけどね。いろいろ考えさせられました。今回はこの辺で。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。 本日もご安全に。 ほなまた。

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