【企業の平均寿命と伐採適齢期 】

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【企業の平均寿命と伐採適齢期 】

どうも、新米林業屋とておです。

新米林業屋の僕が林業についての情報や 仕事や子育て、人生について考えていることや感じていることなどをお話ししています。

今回は【企業の平均寿命と伐採適齢期】というテーマでお話をしていきたいと思います。

企業の平均寿命っていうのはよくニュースとかで見聞きするような…そうでもないか。そんなに見聞きしないですかね。

ま、企業の平均寿命というのがありますと。

企業を立ち上げました。起業しました。そこから倒産するまでの平均的な年数みたいなのって調べたらパッと出てきます。

企業の平均寿命っていうので検索すると、2022年に倒産した企業とかでリサーチされているもので言うと、「日本企業の平均寿命は23.3年であることがわかった」というふうに出ております。

一つの企業が創業して、その会社を始めてだいたい平均的に23年で店じまいするよーっていうような感じですね。

林業のメインのお仕事。木切ったりする仕事ですよね。

その伐採適齢期。木を育ててですね、大きくしていって、切る適齢期っていうのがありますと。

農林水産省のページで載ってるんですけど『標準伐齢期はおおむねスギで35年から50年。 ヒノキで45年から60年。』

よく植えられるのがスギ・ヒノキだったりするのでスギで35年から、ヒノキで45年からということです。

何にも考えなくて、とにかく林業を1から始めますって起業した場合、企業の平均寿命が23年。

1から木を植えて、木を育てて、木を切って搬出する。までの期間というのが30年、35年とかかかるわけなんで企業の寿命よりかかるわけですよね。

単純にですよ。別に1から育ててやる必要はないんですけど。今ある木を切ったりして生計を成り立てるっていうのもあるんですが。

今林業屋さんっていうのを起業して1からやろうと思ったらどうなるのかな?っていう風な想像というかした時に、企業の平均寿命ってどれぐらいなんやろうなーって気になって調べてみると23年だった。

で、木を切るまで、木を切って出して、その木を売るまでどれぐらいかかるんだろうなーって思ったら35年からとか45年からとか、これ間に合わないじゃん!っていう風な、単純な、何も考えずにですよ、単純な計算で間に合わないじゃんってなりましたと。

で、もちろんさっき言ったみたいに別に1から育てる必要はないと。

今すでに育っている木を切って、それをまた1から育てるっていうような仕事ももちろん今現在もされていると思うんですけど。

なんとなくその1から林業屋さんを創業しようかなーっていう人っていうのが少ないんじゃないかなーと思ったんですよね。

単純に林業従事者っていう、林業に携わる人っていうのは年々減少していくし、単純に人口も減っていくと、日本の人口も減っていっている。

林業やりたいっていう人も少ない。で、林業屋さんを新しくたてようという人ももちろん少ないと思います。あまり聞かないですよね。

で、そうなってくるとなんて言うんですかね、競争、資本主義社会としての競争力っていうのはなくなっていくのかなぁって次ちょっと考えてみたんですよ。

競争力がなくなるとどうなるのかなぁと考えてみると、例えば森林組合みたいなどっしりとずっと構えているような企業体があって事業体があって、「山のこと困ったら森林組合に頼めばいいや」っていうのが多分わかりやすいですよね。頼みやすいし。

そうなってくると競争しなくなってくるんで、森林組合側は構えていれば仕事来るみたいな感じになると思うんですよ。

で、そうなってきた時に丁寧な仕事をするかどうか。もちろんその事業体によって変わるだろうし、そこで働く人たちの意識にもよると思うのですが、なんとなく、雑になってしまいそうだなーというイメージが湧くんですよね。

待っていれば仕事がやってくる。積極的に営業しなくてもいいし、価格競争も起きないので、 大体言い値でなんとかなる。

仕事も「これくらいでいいんじゃないか」と、雑な感じになったりするんじゃないかなと思うんです。

競争力が高ければ、林業屋さんがいっぱいあって、それぞれにメリット・デメリットがあって、自分たちが食っていくためには仕事を取らないといけない。で、頑張るじゃないですか。

仕事をきれいに丁寧にやってくれるところ、施主さんの思いを大事にしてくれるところが、もし会社として強くなっていくのであれば、作業は丁寧になっていくだろうし、全体的にね。

「あそこの会社があんなにきれいにやってるんだったら、ウチもきれいにやらないといけないよね」っていうような、お互いを刺激し合えるような関係になるんじゃないかなって、考えが及んだというわけですね。

なので、今後こうやって新しく林業屋さんがたち上がらないような状況、そして競争が起こらないってなってくると、なんとなくですよ、もちろんちゃんとされる方もいらっしゃるでしょうし、例えば僕一人でいえば、僕一人だけでもいいので、「意識高くきれいにやろう」って思えばそれでいいし、他のみんながどうやっていようが、とりあえず僕は真面目にきれいにやるぞっていう意識を持つ。

それだけで変わるのかどうかってのは分からないですけど、みたいなことをなんとなくぐるぐるっと考えていました。

ただ考えていましたっていうだけをお伝えしたいお話なんですが、でも面白いかなと思って。

企業の平均寿命は23年、で、木を切るまで35年以上かかるよってなったら、新しく起業するの難しいじゃん。そして新しく起業するの難しいじゃんっていうので、起業する方がどんどん少なくなっていって、競争っていうのが起こらなければ、どっしりと構える強いところが一強。そのあたりの仕事はもう大体そこの大きい会社に頼めばなんとかなる。ってなると競争が起こらないので、雑な仕事になるんじゃないかっていう不安。

競争が起こった方がより丁寧にやってくれる、親切に対応してくれるみたいなところが強くなる。と、みんながみんな刺激しちゃって、よりきれいに、みんながきれいにやる、みたいな風な流れになるんじゃないかな、っていう風なことを勝手にずらずらと考えていました。というお話でした。参考になれば幸いです。今回はこの辺で。

それでは本日もご安全に!ほなまた!

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